昭和から平成のテレビドラマ文化を象徴するジャンルとして、多くの視聴者を魅了してきた「2時間サスペンス」。その新たな可能性を映画館という舞台から届ける企画『2時間サスペンス THE MOVIEシリーズ』がスタートした。
記念すべきシリーズ第1弾は、名取裕子と友近がW主演を務める映画『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』。数々の2時間サスペンスの名作に主演してきた名取裕子と、独自の視点から2時間サスペンスへのオマージュを捧げてきた友近。世代と時代を超えた異色のタッグが実現した。
1977年にデビューすると、清純派女優として人気を博し、やがて松本清張作品や五社英雄監督作品で「情念の女」を演じ切り、トップ女優の地位を確立した名取。その後は『法医学教室の事件ファイル』や『京都地検の女』といった国民的長寿シリーズで茶の間の顔となり、近年はクイズ番組でも活躍の場を広げている。
今回、主演の名取裕子に単独インタビューを敢行。盟友・友近との絆から、猛暑の撮影現場での心遣い、そして女優人生における最大の転機まで、率直な言葉で語ってもらった。その飾らない人柄と、周囲を明るく照らす温かな心配りは、どこから来るのだろうか。(第1回/全4回)
――まずは、今後シリーズ化される『2時間サスペンス THE MOVIE』第1弾、映画『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』についてお聞かせください。名取さんのマネージャーさんの「名取さんと友近さんは仲良しなんですよ!」とのひと言から、今回の映画は動き出したそうですね。
「そうですね。以前、私が『早乙女千春の添乗報告書』(TBS系 1995年から2005年)という2時間ドラマを撮ってもらっていたときの若いスタッフが現在、プロデューサーになって、“2時間ドラマを映画でやりたい”という企画を持ってきてくれたんです。
そのとき、私が“友近さんが好きなんで、友近さんと一緒だったらいいな”と言ったら、友近さんにお話ししてくださって、そして、友近さんにお引き受けいただけたんです。“え、本当にやってくれるの?”って、もう、うれしくて。今回の実現の運びになったという感じです」
――そもそも、お2人の交友のキッカケはなんだったのでしょう? 弊サイトで友近さんにインタビューさせていただいたときは、「五社英雄監督の映画、名取さん主演の『吉原炎上』(1987年)を観て、“圧倒的にすごい女優さんだなというのは私の中に刻まれていて、ずっと大好きだった」と話されていました。