名取裕子のアンチエイジング「きれいに年を重ねていければいいな。無理をすると、見ているほうが痛々しいでしょ?」

「あれは人間ドックの結果が悪くって、お医者さんに怒られたんで(笑)。一生懸命、夕飯のメニューを考えたり、食材にキノコや海藻を取り入れたりして、バランスを考えるようにして食べたりとか。

 ある程度、年を重ねてきたら、健康に気をつけながら、やりたいことをやって、ストレスの少ない生活を送るというのは大事なことだなと思います。

 最近は本当にあちこち、腰が痛かったりとか故障も出てきたりするんで、少しずつ食べすぎたりしないようにするとか。

“アンチエイジング”とか言ったりするけど、だって、おかしいでしょ? あんまり年を取らなかったら。

 その年代相応の美しさって、あると思うので、その年代できれいに年を重ねていければいいなと思います。あんまり無理をすると、見ているほうが痛々しいでしょ?」

――では、リフレッシュのためにされていることはありますか?

「ここ1年ぐらい、休みの日にプライベートで旅行に行ったりしようって思えるようになって。奈良に行ってみたり、好きな美術館めぐりをしてみたり、ちょっとそんな時間ができましたね。

 今まではもう仕事のことばっかりが先だったから、休みのときに旅行を予約するとか、なかなかできなかったんだけど。迷惑がかからないように、仕事先に休みたい日を先に伝えて、計画を立ててます。でも、自分の行きたいところに旅行に行けるというのは、楽しいですね」

名取裕子 撮影/有坂政晴

――表現者として、これから成し遂げたいことはありますか?

「定年のない職業ですから、お仕事ができるようなコンディションでいたいなとは思いますよね。

 今、私たちの世代って、おばあちゃんの役とかしかない。でも、これから若い女優さんがどんどん年を重ねられて、“え、この方がもう50代?”みたいなことになるわけだから、若さにこだわるというよりは、上手に年を重ねるっていうような感じでやっていけたらいいなと思います。その年齢じゃなければできない役もありますしね」

――以前、目標と話されていた「ご自身の脚本で朗読劇を上演する」ということにも取り組まれているとか?

「音楽をやっている仲間と一緒に曲を入れたり、本当に少ない人数でもいろいろな場所へ行って舞台に上がったり。自分がいいなと思う作品を企画してやってみたりもできるので。人に楽しんでもらうことが好きなんですよね」

――人に楽しんでもらうということでは、マジックも学ばれているとか。

「マジックも通信教育で学んで。Mr.マリックさんから“Mr.ナトックって名乗っていい”って言われました(笑)。3つぐらいできますよ、ちょっと下手だけど」

――最後に、映画をご覧になるファン、そして読者の皆さんにメッセージをお願いします。

「どうぞ、映画館でこの『2時間サスペンス THE MOVIE』をご覧になって、心の温泉にゆったり浸かってリラックスしてください」

 日本の映画史、そしてドラマ史にも名を刻む大女優でありながら、その明るさと心配りでインタビュー現場の人々をも盛り上げてくれた名取裕子。皆さんも彼女がもてなす“心の温泉”にゆったりと浸かってみてはいかがだろうか。

名取裕子(なとり・ゆうこ)
1957年8月18日、神奈川県生まれ。青山学院大学在学中に「カネボウ・サラダガール・コンテスト」で準ミスに選ばれ、芸能界入り。1977年、TBSポーラテレビ小説『おゆき』のヒロインとして、本格的に女優デビュー。以降、映画『序の舞』『吉原炎上』『マークスの山』、ドラマ『けものみち』(NHK総合)、『法医学教室の事件ファイル』シリーズ(テレビ朝日系)、『京都地検の女』シリーズ(テレビ朝日系)など、数多くの映画、ドラマ、舞台で活躍。トップ女優として不動の地位を築く。趣味は料理、釣り、三味線、旅行など多彩。

©2026テレビショッピングの女王『青池春香の事件チャンネル』製作委員会

■作品情報
『2時間サスペンス THE MOVIEシリーズ』第一弾『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』
出演:名取裕子 友近 / 風間トオル 加藤諒 / 国広富之 / 中山忍 東ちづる 水野真紀 ほか
監督:白川士
脚本:渡辺典子
企画統括:菅井敦
配給:イオンエンターテイメント、ホリプロ
公開日:2026年2月6日
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