チャラ男なのに真面目

 こういう考え方になれたのは、このバイトをやっていたから。介護をして良かったなって思えた瞬間でした。

 その後、今の相方のかねちー(兼近大樹)と出会って、『EXIT』というコンビができたのが31歳ぐらい。先ほども言ったように、二人で若者言葉とかを取り入れたチャラい男のキャラで活動を始めたんです。まぁ、二人とも、もともとそういうキャラだったんですけどね(笑)。

 コンビとしての転機は、お笑い番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)に出てからですかね。チャラ男として出て行ったんですけど、すぐに「チャラ男なのに真面目」みたいな流れになって(笑)。それこそ、さっき話した介護の仕事とかも、そういうギャップを生んでくれたんです。

 狙ったキャラと違うのは、「芸人として多少、息が短くなるよ」なんて周りに言われたけど、こちらはその場で求められたものを一生懸命返して、それで笑いが生まれれば、という感じでした。結果としては、それを業界の人も見てくれていて、いい方向に転んだのかな、と思っています。

 一方で、僕自身はけっこう反省しちゃう性分なんです。仕事でダメだった点があると、猛反省して次は完璧にしなきゃって思っちゃって……。忙しくなってくると、自分なりの反省がしっかりできないままで次の仕事、みたいな状態になっていたんです。すると今度は、反省がしっかりできていないことにも反省しちゃう、みたいなループに入ってしまった時期もありました。

 だけど、隣にいるかねちーは、たとえうまくいかないことがあっても、「はい、次、次!」みたいな感じで、すごく明るくやっていて。「もともと、チャラ男の自分らが、すごい人たちの中でこれだけできているんだから、それでいいでしょ、合格でしょ」って。ある意味、距離間を取って適当にやれるということは、あの時期、最強だなって思ったし、その姿勢に僕も救われていたし、少しずつそういう考え方もあるんだなって思えてきました。

■りんたろー。
1986年3月6日、静岡県生まれ。A型。T180。2011年デビュー。2017年に兼近大樹とお笑いコンビ『EXIT』を結成。

■映画『Gメン』
監督:瑠東東一郎
出演:岸優太 竜星涼 恒松祐里 矢本悠馬 森本慎太郎 りんたろー。/ 吉岡里帆 高良健吾 尾上松也 田中圭
8月25日(金) 全国ロードショー
©2023「Gメン」製作委員会 
©小沢としお(秋田書店)2015
【ストーリー】
岸優太演じる門松勝太が転校してきたのは、“彼女できる率120%”という噂のモテモテ男子校=私立武華男子高校。だが、勝太のクラスは“武華の肥えだめ”と揶揄される、問題児集団の1年G組だった!? 竜星涼、矢本悠馬、森本慎太郎、りんたろー。らG組の面々を演じるキャスト陣も超豪華。G組が織りなす、青春の行方は――。