食事はすべて自分で作る「ゴージャスな飲食店には、会食などのタイミングでしか行きませんでしたね」
──生前、数子さんはテレビで活躍する“人気タレント”でもありました。キャラクターも強烈でしたが、画面越しに見る数子さんと、“身内”としての数子さんにギャップはありましたか?
「たぶん、世間的にはすごく毒舌で怖い人ですよね。あと“ゴージャス”なイメージかなと思うんですけど、身内としての印象は違います。母の家にお手伝いさんはいたものの、お願いしていたのは整理整頓や掃除まわりで、母は食事はすべて自分で作っていました。ゴージャスな飲食店には、会食などのタイミングでしか行きませんでしたね。
あとは、戦時中を生きているので、“物を大事にしなさい”という価値観が非常に強くて。たとえば、私がティッシュをチャッチャッって(2回)取るじゃないですか? そうすると、『紙を無駄にするんじゃない! 昔は葉っぱで拭いたりしてたんだ!』とか、めちゃくちゃ怒られて(笑)。
母はワンちゃんを2匹飼っていて、服をカリカリひっかかれて破られちゃうことがよくあったんですが、自分で丁寧に縫って着ていたんでよ。バスマットもわざわざ買わずに、古くなったタオルを縫い合わせて作っていましたね。母の手作りバスマットは、私の宝物として今も手元に残してあります。見るたびに、母の温かさを思い出しますね」