映画『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(2018年)で末期がん患者を熱演し、丸刈り姿が大きな話題を呼んだ実力派女優・山谷花純さん。そんな彼女が、成田凌さん主演の最新映画『#拡散』(2月27日全国公開)で、コロナワクチン接種の翌日に急死してしまう主人公の妻という難役に挑んだ。
ロケ先の富山で起きた“憧れの女優”との奇跡的な遭遇エピソードや、「地方の高架下の飲み屋を一人で開拓する」という意外すぎる素顔を告白。さらに、デビューから17年、嘘がつけないまっすぐな彼女が“大御所俳優”の言葉から得た気づきなど、進化を続ける知られざる“THE CHANGE”に迫る!【第1回/全2回】
ーー今作で山谷さんが演じられるのは、成田凌さん演じる主人公の妻。コロナのワクチンを接種した翌日に急死するという役柄です。台本を読んだときの第一印象はどうでしたか?
「かなりチャレンジングな企画だなと。当時よりは意識も薄れたとはいえ、今でもコロナ禍の出来事を物語として描くことは敬遠されがちだと思うんです。そんな中で今作は“映画”として観てくださる方に考えるきっかけを投げかけているんだと思いました」
ーー役に対する気持ちは、どのようなものでしたか?
「実は今回の役は、オーディションに参加して勝ち取った役なんです。ありがたいことに最近は出演オファーをいただくことが増えて、ここ数年はオーディションを受ける機会もあまりなかったんです。そういう意味でも、思い入れが強いんです」
ーー久々のオーディションに通った感想は?
「“作品の数だけ出会いの数がある”と考えるタイプなんですが、今回、その場所をオーディションという形でいただけたのは貴重な経験でした。受けたときも“とにかく後悔なく楽しんで帰って来よう”という気持ちだったので、嬉しかったです」
ーー作中では、妻を亡くした主人公が“正義”のためにSNSに取り憑かれてしまいます。もし、自分の死後に愛する夫が道を踏み外してしまったら、山谷さんは天国で、どういう気持ちになると思いますか?
「恋人や旦那さんって、ダメなところを含めて愛せる存在だと思うんです。だから目を逸らすようなことは絶対しません。本人を信じて見守り続けると思います。進むべき道から一度、寄り道をしても“私が知るこの人なら、ちゃんと戻れる”と信じますね」