映画『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(2018年)で末期がん患者を熱演し、丸刈り姿が大きな話題を呼んだ実力派女優・山谷花純さん。そんな彼女が、成田凌さん主演の最新映画『#拡散』(2月27日全国公開)で、コロナワクチン接種の翌日に急死してしまう主人公の妻という難役に挑んだ。
ロケ先の富山で起きた“憧れの女優”との奇跡的な遭遇エピソードや、「地方の高架下の飲み屋を一人で開拓する」という意外すぎる素顔を告白。さらに、デビューから17年、嘘がつけないまっすぐな彼女が“大御所俳優”の言葉から得た気づきなど、進化を続ける知られざる“THE CHANGE”に迫る!【第2回/全2回】
ーー今回のロケは富山県でしたし、おいしい出合いもあったのでは?
「ブリのカマ、ホタルイカの沖漬けやバイ貝……。富山らしい食材をたくさん食べたんですが、どれもお酒に合って、おいしかったです。たまたま入ったお店が大将一人で切り盛りしていて、そこで食べたものがすごく良くて。お客さんも常連さんばかりで、『富山には何しに来たの?』みたいな会話をしました」
ーーそんなとき、なんて返事するんですか?
「『撮影です!』って素直に答えちゃいます(笑)。その後は逆に、このへんのおいしい店とかお酒、お土産とかを聞きました。こういうのって、地元の人が一番知ってるでしょうから。クランクアップの前に、あのお店にはもう一度行きたかったんですが、そのときは予約がいっぱいで……。それが心残りです」
ーーじゃあ、次に富山に行ったときにはリベンジですね!
「あとは、大将に教えてもらったスナックにも行きたいですね。一人でも安全に行けるそうなので。富山の人って本当にあったかいですし、また、近いうちに富山でお仕事があることを心から願っています」
ーー山谷さんといえば、映画『劇場版コード・ブルー』(2018年)で末期がんの女性を演じ、実際に、自身の髪を丸刈りにして演技に臨むなど、役に真摯に向き合っている印象があります。山谷さんにとって役作りとは、どのようなものでしょう?
「撮影期間中は、自分の心の中に “役”と“本来の自分”がいるんです。メイクで見た目は変えられても、それまでの自分を、すべて忘れて役に染まりきることはできないので。役柄と素の自分とで“一緒に仲良く頑張ろうね”と握手させるようにしています」
ーー2つの人格を持つというイメージでしょうか?
「泣く演技でも、涙が出る瞬間というのは、役の設定だけでは演じ切れないんです。何か自分で共感する部分があって、過去に経験した描写が頭の中に映って、初めて涙が出る。
だから撮影の期間中は、ずっと役柄と一緒に過ごしています。一人だけど一人じゃない、そんな感覚かもしれませんね」