自分の性格と演じるキャラの違い…奥ゆかしさに「背中を押したくなる」

──劇中の2人のシーンで、印象的なものはなんでしょうか。

「私的には、最初にナズナが痴漢に遭っているところを信介が助けてくれるというシーンで、その時にもらったハンカチを返すかどうかの迷っているところが『もどかしくも可愛らしいな』と印象に残っています。
 お互いがちょっと声を掛けるまでの勇気が出ない……ホントに私が友達として横に居たら、『早く言いなよ!』って背中を押したくなるような感じを受けましたね」

當真あみ 撮影/有坂政晴

 本作の北島直明プロデューサーは「『絶対にやって良かったと思える自信があります』と、全ての役者さんに申し上げています」とコメントをしている。當真さんの「やって良かった」と思えたポイントはどこにあったのだろうか。

「まずは石井裕也監督とご一緒させていただけたというのが、すごく大きいなと思っていて」

 石井監督は『舟を編む』(13)で第37回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、その後は『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)で第91回キネマ旬報ベスト・テン第1位を受賞。今、邦画界で勢いのある監督の1人だ。

「石井監督はお芝居する時に『どういうお芝居がありますか』ってすごく引き出そうとしてくれるような演出が多くて。それまでは結構、現場で考えながら演じることが多かったので、それが新しくもあり学びにもなりました。実在の方を演じるということに対する役の捉え方も新しくて、考えさせられることがたくさんあって。結果として『やって良かったな』って思えましたね」

 次回は、タイトルにかけて“人は手紙を書くのか”について聞いてみた。

(つづく)

■作品情報
映画『人はなぜラブレターを書くのか』
綾瀬はるか 當真あみ 細田佳央太 / 妻夫木聡 音尾琢真 富田望生 西川愛莉 / 菅田将暉 笠原秀幸 津田寛治 原日出子 佐藤浩市 
監督・脚本・編集:石井裕也
企画・プロデューサー:北島直明
プロデューサー:菊地美世志 宮崎慎也
4月17日㈮より全国公開
配給:東宝
Ⓒ2026映画「人はなぜラブレターを書くのか」製作委員会