高畑「0.5歩ずつでもいいから前に進みたい」

——高畑さんは舞台『奇跡の人』に2009年にヘレン・ケラー役で初出演され、アニー・サリバンを鈴木杏さんが演じられましたね。

高畑「2014年には木南晴夏さんのサリバン先生でヘレンをやらせていただき、2019年からはわたしがアニー・サリバン役をいただき、10年以上『奇跡の人』という作品に携わらせていただくことになりました。2022年に卒業させていただいたのですが、わたし自身の人生に、これほど深く関わった作品は他にありません」

清水「拝見しました……すごく感動しました」

——高畑さんにとって、『奇跡の人』という作品を通じて得たものや、受け取ったメッセージはどのようなものでしたか?

高畑「ヘレンは幼いときの病気によって聴覚と視覚を失い、いわゆる“三重苦”になってしまうのですが、サリバン先生と出会ったことで、自分を取り巻く世界を知っていく。そんなヘレンとサリバン先生の両方を演じられたことで、“あきらめなければ道は開ける”ということを肌身で感じることができました。その経験はいまでもわたしの中にしっかりと根付いていますし、今も1歩ずつ……0.5歩ずつでもいいから前に進みたい、成長したいと願い続けています」