教師役ならではの感じ方も「実際は子どもたちが主演だったんじゃないかなと」

 しかし、子ども特有のピュアさも失ってはいない。黒島さんは教師役ながら、“生徒”から多くのことを学んだ。

「子どもが持つまっすぐなピュアさと熱量で、セリフがなくても気持ちがぐん、って伝わってくるシーンが多く、刺激を受けました。私はのほほんとマイペースにやってきたので、ギラギラした熱さや勢いのようなものをあまり持っていなくて。自分にないものを持っている姿を見ると羨ましくもあり、諦めのようなものもありましたね。
 私は主演という立場ではあったけど、実際は子どもたちが主演だったんじゃないかなと思っています。子どもたちのエネルギー量が高いお芝居が、この映画を支えています。
 本当は私が、子どもたちがのびのびと、あるいは集中できる環境を作れたらいいなと思っていたけど、気にする必要もないぐらい、子どもたちは本当に素晴らしく、むしろ支えられました」

 こうして完成した映画を見て、黒島さんが最も強く受け取ったものは何だったのか──。

「作品を通して込められているのは、“誰かに手を差し伸べることができる人が増えていきますように”という願いで、『未来』というタイトルは、そんな想いを映しているのかなと思います。
 厳しい環境にいても誰かが支えてくれる、見てくれている、手を差し伸べようとしてくれるという“安心”が、社会には必要だというメッセージだと感じています」

『未来』は悩み多き現代人が必見の名作になりそうだ。

(つづく)

作品情報
タイトル:未来
公開日時:2026年5月8日(金)公開
配給:東京テアトル

出演:黒島結菜
山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華
松坂桃李 北川景子
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
脚本:加藤良太
製作幹事:東京テアトル U-NEXT
配給:東京テアトル
企画・制作プロダクション:松竹撮影所
PG-12
Ⓒ2026 映画「未来」製作委員会 Ⓒ湊かなえ/双葉社
公式サイト:https://mirai-movie.jp/
公式X:https://x.com/eiga_mirai
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/eiga_mirai/

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