上京12年、忘れかけていた故郷の精神を『未来』主演で取り戻す「お節介っていいことなんじゃないか」

──黒島さんが思う、沖縄の“最大の魅力”とはなんでしょう?

「まず、あったかい(笑)。そして何より、人と人が助け合いながら過ごしているところですね。自分に子どもが生まれてからは、より強く感じます。
 沖縄の人は“みんなで子育て”している雰囲気で、病院に行きたいけど子どもを保育園に連れて行かなきゃいけない、という時なんかに気軽に頼んだり、声をかけたりするんです。それはすごく羨ましいなと思います」

 黒島さんは上京した当初、他人に無関心な人々を見て「東京って怖いな」と感じたそうだが、長年過ごすうちに東京の価値観に影響されていくこともあったという。しかし、今作『未来』が、故郷で育んだ精神を呼び覚ます。

 過酷な運命に翻弄されながらも、自分の足で立とうとする子どもたちと向き合う真唯子を演じたことは、忘れかけていた価値観を“THE CHANGE”させたのだった。

「真唯子は時と場合によっては“お節介”と捉えられかねないんです。真唯子のダメな部分もきっとある……だけど、それが人間らしい部分でもあるなと思います。だから、私ももう少しお節介になってみようかなって。
 日々東京で過ごす中で、“手助けをしたほうがいいかな、声をかけたほうがいいかな”と思いながらも、そのまま通り過ぎてしまい、後悔することが結構ありました。困っていそうな人に“一言”をかけられない自分にいやになっていた時期と、この役を演じた時期がちょうど重なり、真唯子を通して“お節介っていいことなんじゃないか”と思い直すようになれました」

 人間関係の希薄さが叫ばれる現代社会。そんな時代でも、黒島さんは「ちゃんと人と人で関われたら、もっといい世界になるんじゃないかなって」と温かな言葉で微笑んだ。

作品情報
タイトル:未来
公開日時:2026年5月8日(金)公開
配給:東京テアトル

出演:黒島結菜
山﨑七海 坂東龍汰 細田佳央太 近藤華
松坂桃李 北川景子
原作:湊かなえ『未来』(双葉文庫)
監督:瀬々敬久
脚本:加藤良太
製作幹事:東京テアトル U-NEXT
配給:東京テアトル
企画・制作プロダクション:松竹撮影所
PG-12
Ⓒ2026 映画「未来」製作委員会 Ⓒ湊かなえ/双葉社
公式サイト:https://mirai-movie.jp/
公式X:https://x.com/eiga_mirai
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/eiga_mirai/

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