理知的な魅力をを飄々(ひょうひょう)とした空気で包み込む、佐々木蔵之介。同時に、舞台で培った強靭な肉体性も感じさせる佐々木さんは、主役としても最強のバイプレイヤーとしても、映画・ドラマ・舞台と、縦横無尽に駆ける。主演最新映画は、医療時代劇『幕末ヒポクラテスたち』だ。50代後半を迎え、ますます脂が乗る俳優・佐々木さんのTHE CHANGEとは──。【第2回/全5回】
大森一樹監督が遺(のこ)した企画を、緒方明監督が完成させた映画『幕末ヒポクラテスたち』で、主演を務めている佐々木さん。幕末の京都を舞台に、西洋医学を学んだ蘭方医・大倉太吉をイキイキと見せる。
──太吉には、どんな魅力を感じましたか?
「彼は医師という、命と向き合う大変な仕事をしているんだけど、割とおおらかなんですよね。家の隣が棺桶屋で、棺桶を作る音がトンカン聞こえてきても、冗談を言える。そのおおらかさが好きです。あとは、とにかく好奇心旺盛ですね」