理知的な魅力を飄々(ひょうひょう)とした空気で包み込む、佐々木蔵之介。同時に、舞台で培った強靭な肉体性も感じさせる佐々木さんは、主役としても最強のバイプレイヤーとしても、映画・ドラマ・舞台と、縦横無尽に駆ける。主演最新映画は、医療時代劇『幕末ヒポクラテスたち』だ。50代後半を迎え、ますます脂が乗る俳優・佐々木さんのTHE CHANGEとは──。【第5回/全5回】
年齢とキャリアを重ねることで、より魅力を増していく俳優たち。
──年齢を重ねることで、ものの見方や考え方に変化はありましたか?
「断然、前より諦めるのが早くなりましたね。すぐ諦める(笑)」
──諦める、ですか?(笑)
「もうそんなにエネルギーをかけても、多分どうせうまくいかないなというときに、早めに諦めてしまって、じゃあこの程度でいくとしたら何が一番効率のいい方法かを考えるわけです。ギリギリまで考えますけどね。前は全てのエネルギーをそこにかけていたけど、いまは体力も集中力も違うから、取捨選択してこの要素とこの要素でいこうとか」