以前から好んで見ていた“死刑囚”作品「正体の知れない怖さを持つ人物に魅力を感じた」

──今回は事前に演技プランを決めて臨んだんですか?

「フラットな状態で撮影に臨むことを意識しました。事前の本読みやリハーサルで、共演者の皆さんの演技のトーンを把握した上で撮影に入ることができたのですが、その中で『自分はどういうスパイスを加えようか』と考えた際、むしろ存在自体が無色である方が良いのではないかと感じたんです。役柄に余白がある方が、『この人は一体何者なのか?』という掴みどころのなさが際立つのではないかと思いました。
 実はこのお話をいただく前に、韓国ドラマの『告白の代償』を観て、今作と通じる部分があると感じたんですよ。最近でもNetflixの『ダーマー』など、追われる者や死刑囚を描いた作品を好んで観て、いわゆる“典型的な悪役”よりも、正体の知れない怖さを持つ人物に魅力を感じたので、今作もあえて作り込みすぎず、現場で感じたものにそのまま反応できるようにと」

──今回が初のサスペンスということですが、これまで出演してきたジャンル(作品)との違いはありますか?

「演じる側としては、どの現場でも向き合う姿勢は変わりません。基本的にあまり作り込みすぎず、フラットな状態で現場に入るようにしています。
 特に今回の役柄に関しては、自分の芝居が客観的にどう“怪しく”見えているか、自分自身では判断できない部分もあります。そのため、監督には『何かあれば遠慮なく仰ってください』とお伝えしているんです。監督が付けてくださる様々な演出を楽しみながら、同時にそれに支えられているという感覚が強いですね」

 思案を凝らしながら演じる様は、まさに名優だ。

(つづく)

作品情報
木曜プラチナイト『君が死刑になる前に』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週木曜23:59~24:54放送中

出演:加藤清史郎、鈴木仁、与田祐希、内博貴、ニシダ・コウキ(ラランド)、伊礼姫奈、内田慈、唐田えりか
脚本:森ハヤシ、武田雄樹
監督:川井隼人、宗野賢一、澤由樹
チーフプロデューサー:山本晃久(読売テレビ)
プロデューサー:矢部誠人(読売テレビ)、鈴木藍(ホリプロ)
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