NHK大河ドラマ『どうする家康』での千姫役や、連続テレビ小説『あんぱん』での三女・メイコ役など、確かな演技力で人々を魅了する俳優・原菜乃華さん。そんな彼女は現在、テレ東系ドラマ『るなしい』で連続ドラマ主演を務め、新境地を切り拓いている。次世代を担う俳優として邁進し続ける原さんの“CHANGE”とは──。【第1回/全5回】

原菜乃華 撮影/河村正和

 22歳という年齢よりも、どこか初々しさが残るルックス。しかし、話し口調からは、そうした外見のイメージからは想像もつかないほど、芯の強さが伝わってくる。

 そんな原さんの連続ドラマ主演作が、放送中のドラマ『るなしい』(テレ東系)だ。主人公・郷田るなは“火神(かじん)の子”として生まれ、祖母と営む鍼灸院で自らの血を用いたモグサを販売する「信者ビジネス」を行う……という、宗教と純愛サスペンスがベースとなる異色作。意志強ナツ子氏によるカルト的人気を誇る同名コミックの実写ドラマ化だが、原さんは台本を読んだときに強烈な“没入感”があったという。

「こういう強いキャラクターの女性教祖が出てくると、すべて彼女の手のひらの上で行われていました……という展開のストーリーが、これまで多かったような気がするんです。

 でも、『るなしい』は違うんです。るなは本当にカリスマ性があって、神の子として持って生まれた才能を持っているんですが、その一方で、良い意味でも悪い意味でもすごく幼い部分があるんです。そういう面が共存しているキャラクターだと台本を読んでいて感じたので、演じるのはとても難しそうだなと思っていたのですが、同時に、彼女にはすごく人間味があるので、演じるのが楽しみな部分もありました」