テレ東系ドラマ『るなしい』で新境地を見せている原菜乃華さん。彼女のキャリアを語るうえで欠かせないのが、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した映画『ミステリと言う勿れ』と、NHK連続テレビ小説『あんぱん』への出演だ。「落ちたら半年は寝込む」ほどの覚悟で挑んだオーディション秘話から、1年間同じ役を演じ続けることで得た「新しい感覚」まで、充実の撮影裏話をたっぷりと語ってもらった!【第4回/全5回】
2023年に公開された映画『ミステリと言う勿れ』に出演した原さんは、本作で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。本作は、広島の名家の遺産相続に巻き込まれた大学生・久能整(菅田将暉)の活躍を描いた大ヒットミステリーで、原さんが演じたのは、相続対象者の一人で、整を事件に巻き込んでいく女子高生・狩集汐路(かりあつまり・しおじ)だ。
執念のオーディション。「汐路」として過ごしたプロフェッショナルな現場
「もともとドラマ版がすごく好きで、リアルタイムで見ていたんですが、どうしてもこの役がやりたくて、『落ちたらたぶん半年は寝込むな』と思いながらオーディションに挑みました(笑)。決まったときは本当にうれしかったです。そうそうたるキャストの皆さんとご一緒させていただいて驚くことばかりで、もっともっと役について掘り下げていきたいなと思う充実した毎日でしたね」
──「驚くこと」とは具体的にどのようなことがありましたか?
「『動きの動線や相手との関係性を考えたら、汐路が座る位置はここじゃないかもしれない』といった細かいところまで、キャストの皆さんが松山博昭監督と意見を交わしながら、時間をかけて丁寧に丁寧にお芝居を作っていく現場だったんです。そうしたプロフェッショナルな現場に身を置くことができて、日々すごく勉強になりました」