ブルース・リーに憧れ、ヌンチャクを振り回した少年時代。高校を中退し、俳優を目指して10代で東映アクションクラブに入り、スーツアクターからキャリアをスタート。その後、『愛という名のもとに』(フジテレビ系)や『妹よ』(フジテレビ系)などの大ヒットドラマに出演し、「トレンディ俳優」として時代を牽引した。
以降も、ドラマ『白い巨塔』(フジテレビ系)の冷徹な天才外科医から、映画『20世紀少年』のヒーロー、さらにはコミカルなキャラクターまで、長いキャリアの中でさまざまな役を演じてきた日本を代表する俳優・唐沢寿明さん(62)。
そんな唐沢さんの最新主演映画『ミステリー・アリーナ』(5月22日公開)は、国民的推理ショーを舞台にした前代未聞のミステリー。謎に包まれた推理クイズ番組の司会者・樺山桃太郎という強烈なキャラクターを、見事(?)なアフロヘアで怪演している。今年に入って長年所属した事務所から独立し、新たなスタートを踏み出した唐沢さんの変化、THE CHANGEに迫った!(第1回/全3回)
映画『ラストコップ THE MOVIE』(2017年)以来、約9年ぶりとなる主演映画『ミステリー・アリーナ』が5月22日に公開される。国民的推理ショーの司会者・樺山桃太郎というアクの強い役柄へのオファーを聞いたときの気持ちや、映画『20世紀少年』以来、約15年ぶりのタッグとなる堤幸彦監督の魅力について、冗談を交えながら明るく語ってもらった。
実は脇役のほうが自由にできる? 9年ぶりの映画主演への思い
――主演作を含め、これまでずっと第一線で活躍されてきましたが、ご自身で振り返ってみていかがですか?
「(9年ぶりの映画主演と聞いて)すごいキャリアだよね(笑)。でも、主役に限らず、NHKの朝ドラ『エール』(2020年)でも父親役など脇もやっているので、作品内での立場は分け隔てなくやっていますよ。
それに、実は脇役のほうが自由にできるから面白いんだよ。主役だとやることがだいたい決まっちゃうからね。今回も、原作が面白かったのと、堤(幸彦)さんが監督だと聞いて、せっかく自分に話が来たんだから『これはやるしかないでしょう』と思い、お受けしました」
――演じた樺山のアフロヘアは唐沢さんがご提案されたとうかがいましたが。
「『アフロとかのほうがいいんじゃないかな』って、軽い気持ちで言っただけなんだけどね(笑)。
でも、パッと画面にアフロヘアのヤツが出てきたら、樺山のクレイジーさや奇妙さみたいなものが一発で出るかなと思ったし、ステージ上で踊りながら、いちいち人を小バカにしていくような感じが、イメージとしてはいいんじゃないかな? と思ったんです。
この作品は、ハチャメチャな設定ですごくフィクションのようでいて、とてもリアリティがある。見ていて没入感があるんです」