夢中になったAI作品
AI×ホラーという新たなジャンルを模索している雨穴さん。そんな雨穴さんがハマった、AIを題材にした作品はあるのか聞いてみた。
「最近で思い浮かぶのは、逸木裕さんの小説『虹を待つ彼女』(KADOKAWA)です。『変なAI』の動画を作るにあたり、まずはAIをモチーフにした作品を読んでみようと思って、いろいろと探しているときに、この作品に出会いました。
“死者を人工知能化するプロジェクト”を軸に展開していくミステリーがメイン要素になりますが、その一方で、“死者に恋をした主人公”という恋愛要素も入っています。ホラー作品ではありませんが、ストーリー自体がとてもよくて、物語の中に上手にAIを取り入れていたので、夢中になって読みました。オススメです」
AI時代に突入したことで、雨穴さんの創作活動は今後どのような変化を遂げるのだろうか。今から目が離せない。
雨穴(うけつ)
ホラーな作風を得意とし、“ネット界の江戸川乱歩”とも呼ばれる覆面作家。ユーチューバーとしても活動中で、登録者数は95万人を超え、ユーチューブの総動画再生回数も1億回を突破。白い仮面と黒い全身タイツが特徴的。デビュー作『変な家』(飛鳥新社)に続き、初の書き下ろし長編小説『変な絵』(双葉社)は、45万部を超える大ヒット。著書累計は100万部を超える。