必ず12月3日は3人で集まりたい

 いまやベテラン芸人となった天野さんも茶目っ気を見せるほど、ビビアンさんの醸し出す空気は人をリラックスさせてしまうようだ。さらにビビアンさんの話は続く。

「パフォーマンスが放送された12月3日は、ブラックビスケッツが1997年にファーストシングルを出した日と同じ日だったんですね。そうしたらアニキが“これから12月3日はブラックビスケッツの日にしよう”って言ったんです。

 だから、アニキがもうこれ以上忙しくならなければ、今年の12月3日、ブラックビスケッツで何かイベントをしたいなと思ってます。コンサートでもなんでもオッケーです。必ず12月3日は3人で集まりたい。私の希望ですね」

 そう楽しそうに話し、ビビアンさんは我々にあるお願いをしてきた。

「12月3日がブラックビスケッツの日にしようといったアニキの言葉を、メディアを通じてどんどん流してもらって、アニキにプレッシャーをかけましょう。必ずブラックビスケッツでその日に何かできるように」

 南原さんが聞いたら慌ててしまうかもしれないが、この言い回しにもビビアンさんならではのキュートさや思いがたくさん詰まっている。その振る舞いで出会う人たちに素敵な「THE CHANGE」を起こしてきたビビアンさんの魅力をひしひしと感じる瞬間だった。

ビビアン・スー
1975年3月19日生まれ。台湾出身。1990年から台湾でアイドル、女優として活躍。1995年からは日本でも活動を開始し、1996年からレギュラー出演した『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』にて結成された音楽ユニット・ブラックビスケッツでの活動で大ブレイク。98年の『Timing』は200万枚以上の大ヒットを記録し、同年のNHK紅白歌合戦に出場。『笑っていいとも!』のレギュラーにも起用される。03年からは台湾に拠点を戻し、アジア全域でアーティスト、女優として活躍。2014年にシンガポールの大手海運の二代目CEO結婚し、翌年に第1子を出産。芸能活動をしながら一児の母親として多忙な日々を過ごしている。2022年に12月に20年ぶりにブラビが復活し、ファンを喜ばせた。2023年に台北市観光大使に就任。「台北、おひさしぶり!観光キャンペーン」(https://www.travel.taipei/ja)で台北の魅力を発信している。