ときは平成、1990年代後半。クラスの男子の大半が夢中になり、女子がなりたくて憧れた存在、鈴木亜美さん。普通の女子高生だった彼女が、オーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)を経て、文字通り一夜にして国民的歌手にCHANGEしたことは、多くの人の記憶に刻まれている。25周年となる今年は、記念ライブを開催し、新曲をリリースするなど精力的に活動中。テレビに映る姿からは知り得なかった、鈴木亜美さんのTHE CHANGEとはーー。【第2回/全5回】

鈴木亜美 撮影/冨田望

 かわいらしさをアピールしたい女性たちが、写真を撮るときにすることといえば「アヒル口」ではないだろうか。

 Wikipediaで「アヒル口」を調べると<「アヒル口」という名称そのものは1998年にデビューした歌手・鈴木亜美に対して用いられたのが最初>とある。鈴木さんは令和のいまも広く浸透するアヒル口のパイオニアで、代名詞的存在であることは、周知の事実だろう。

鈴木「気づいたらそう言われていましたね。昔からクセで、友達に“ダック”と呼ばれていたこともあったんです。ディズニーのお土産は私だけドナルドダックだし、みたいな(笑)。デビューしたあとに雑誌グラビアの見出しに、“アヒル口”と書かれて、それがチャームポイントとして広がっていったみたいですね」

ーー私も鈴木さんと同年代の女子でしたが、当時の女子はこぞって鈴木さんのアヒル口をマネしてプリクラやチェキ、インスタントカメラを撮っていました。それをやればモテると思ってみんなやっていたけど、鈴木さんのようにかわいくはならないんですよね。

鈴木「みんながそんなことをしていたなんて、全然知らなかった!」

ーーバーバリーのマフラーもそうです。当時はベージュが流行っていたと思いますが。

鈴木「ですね。みんなバーバリーのベージュのチェックのマフラーをしていました」