結婚してからソファーで座っている時間が増えた!?

 医者から指摘を受けた小島さんはさっそく無呼吸症候群の対策をすることにした。結婚をし、自分を見守ってくれる存在がなければこのようなこともできなかっただろう。

「CPAP(シーパップ:無呼吸症候群を改善するための機械)を1年ぐらいやっていたんですけど、朝起きると外しちゃちゃっていたんですよ。今は寝ているとき口にテープをはって、口呼吸を抑える治療法をしています。

 鼻呼吸に自然となるからすごく楽ですね。今までは寝ているあいだずっと口呼吸をしていたせいか、朝起きると喉がすごく乾いてしまっていたんですが、それがなくなりました。そのまま1人で暮らしていたことを想像すると危なかったですよね」

 そういって苦笑した小島さん。健康面だけでなく、奥様という存在が自身にもたらしてくれたある大きな影響についてさらに話をしてくれた。

「生活リズムが大きく変わりましたね。独身の頃は、ずっとバタバタしていたんですよ。なにかこう焦っているっていうのもあったと思うんですけど、時間があったら喫茶店を巡るとか、仕事につながるようなものにならないか、みたいな感じで。

 当時一緒に住んでいた先輩にも、“お前がソファーに座っているところを見たことがないって”っていわれていました。一度、ソファーで寝ていたら本当に死んだと思われたことがあったぐらいだったんです」

 あくまで探求心や仕事にかける情熱からくるものなのだろうが、ソファーで寝ていただけで死んだと思われるとなると、よっぽどのことだったのだろう。小島さんの話は続く。

「“止まったら死んじゃう”みたいな状態だったんですよね、それこそマグロみたいに。だから座ってゆっくりテレビを見るようなことも全然なかったですね。それよりも資格の勉強しなきゃとか、筋トレしなきゃと思っていて。

 それが結婚してからすごく変わって、ソファーで座っている時間が増えましたね。奥さんと一緒にドラマを観ることなどが多くなったので。やっぱり、結婚っていいものですよね。まだまだこの先何があるかわからないですけどね(笑)」

 そう言ってはにかんだ小島さん。マグロのように日々を忙しく回遊していた生活から、ゆったりとしたくつろぎの時間が流れる生活へと導いてくれた奥様との結婚が、人生を健康で穏やかなものにする変化「THE CHANGE」となったのは間違いないようだ。

■プロフィール
小島よしお(こじま よしお)1980年11月16日、沖縄県島尻郡久米島町で生まれ、その後千葉県千葉市稲毛区で育つ。早稲田大学教育学部国語国文学科に入学すると、お笑いサークルに入り、のちのキングオブコント王者・かもめんたるらとコントグループ「WAGE」を結成し活動。2006年からピン芸人になると、翌年「そんなの関係ねぇ!」、「おっぱっぴー」などのギャグで大ブレイク。現在は、自身の身体能力を生かしたスポーツ系の仕事や、コメンテーター、教育系YouTuberとしても活躍の場を広げている。

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