関根勤がYouTubeチャンネルを開設して、現在15万人近くの登録者を集めている。芸歴50年を迎えようという現在も挑戦をし続けている理由を直撃!
「70歳の若手」宣言が飛び出した! ケレル!
 関根勤のTHE CHANGEとは――。【第2回/全3回】

関根勤 撮影/武田敏将

「お前は黒子(クロ子)になれ」

――萩本欽一さんの弟子と見られることもあるけど、そういうわけでもないんですよね。

「いわゆる“弟子入り”をして直接教わったことはなくて、番組で共演している中で“芸を盗んだ”という形ですよね。ただ、10年くらい前、僕と小堺(一機)君のラジオに萩本さんが来てくれて、“僕らは弟子でということでいいですか?”と聞いたらOKしてくれたんです」

――最初は、劇場で下積みをしていない関根さんに萩本さんは「一緒に仕事をしたくない」と拒否反応を示したそうですが。

「浅草で軽演劇の師匠たちに基礎から学んできた萩本さんには、僕の芸は違和感があって。いまでも“関根の笑いはわからない”と言われます(笑)。僕はコント55号、林家三平さん、クレイジーキャッツ、てんぷくトリオ、モンティパイソンといった、テレビで観た“お笑い”を自分のフィルターで濾過してネタにしてきたので、基礎がないんです」

――萩本さんに叱られたことはありましたか?

「ありましたね。『カックラキン大放送‼』(日本テレビ系)で“ラビット関根”としてカマキリ拳法をやっていた頃、『欽ちゃんのどこまでやるの!』(テレビ朝日系)のレギュラーが決まったんです。

 萩本さんから言われたので“関根勤”に変えて、詰襟を着てかなえちゃん(倉沢淳美)の恋人役として出演したら、観覧客は“カマキリ男が出てきたぞ。かなえちゃんはどうなっちゃうんだ”と静まり返って。それで欽ちゃんが“関根は何歳なんだ?”と聞いて、“29歳で、結婚しています”と答えたら、“中学3年生のかなえの恋人にお前はダメだろ。お前は黒子(クロ子)になれ”と怒られたんです(笑)」