クールでミステリアスな天才役者。真木よう子にそうしたイメージを持っている人は多いかもしれない。だが、そのいっぽうで2009年には娘が誕生し、私生活を発信するSNSは多くの人の支持を得ている。多様な魅力を持つ真木さんの人生の「THE CHANGE」とは――。【第4回/全5回】

真木よう子 撮影/冨田望

――俳優を始めた当初と現在で変わったこと、変わらないことを教えてください。

真木「役を演じるという楽しさは、変わっていないと思います。

 だけど、それでお金を稼ぐプロになったので、その立場とか責任とか、そういう周りも含めた環境は変わりました。私って、ものすごい心配性なんですよ。病気になって休みたくないなとか、男友達と会ってるのを変な風にカメラに写されたくないなとか。

 万が一は起こるものと思って行動しているので、リスク回避のためにずっと家にこもってます。外に出たら、危険がいっぱいと思ってるので」

 一方で、家での時間は、真木さんにとって“癒し”のひとときでもあるようだ。その理由は、2009年に誕生した娘にある。

真木「娘も、私に似ちゃって、わりと出不精なんですよ。なので、2人で、家でゴロゴロしているときとか、私にとってはリラックスできる瞬間ですね。趣味も合うので、一緒のマンガを読んだり、貸し借りしたりします」