自分たちで作詞作曲、いまも自らレンタカーを運転!

──今のブレイクは、予想外の展開だったんですね。昨年7月にはデュエット曲『夢と…未来へ』、今年8月にも『やすくして♡』を発売しましたよね。

石田 「これも自分たちで作詞作曲しました。もうね、自分たちで作って、ダメだったら、それでもいいんだから。僕たち失うものがないんだという精神ですよ」

保科 「私は(失うものが)ちょっとありますけど(笑)。でも、老い先も見えているし、いろんなことをやってみるのも面白いねという気持ちです」

──吹っ切れた?

保科 「最初に歌った時点で吹っ切れました(笑)。〝ひとつの自分〟で終わるという全うの仕方も素晴らしいけど、私はそれほどのものじゃないし。見方を変えれば〝いろいろなことができる〟とも思えますから」

──今や、道で声をかけられることも多いのでは?

保科 「オフはこの髪型ではないので絶対に分かりませんが、社長といると“あ!社長だ。あ! 愛人だ”と言われます」

──芸能界にもファンがいますよね。

保科 「中川家さんがユーチューブで披露しているコント『おばちゃんタクシー』で、礼二さんが私と同じ髪型をして“はやりやねん”と言っていました(笑)。6月に母を連れて吉本を観に行ったときも、桂文珍さんが“夢グループの社長の隣にいる中途半端なエロい女性”と話していて、“ここにいるんですけど!” って(笑)。いろんなアーティストの方が、コンサートで“おねが~い”とモノマネしていらっしゃるようですね」

──めちゃくちゃはやってますね。人生、どうなるか分かりません。

保科 「ねえ、ホントに。最初から〝どうせ無理〟だと思っていたし、人のために働いていたら、いつの間にか実を結んでいましたね。でも、生活は変わりません。遠方に行くときは自分でレンタカーを借りて社長と交代で運転するし、重い荷物も私がトランクから下ろすんですよ」

石田 「テレビ局の人、驚くんだよ。でも驚くほうがおかしいじゃないか。大人なんだから自分でやらないと」

──社長は保科さんに荷物下ろしをしてもらっていますけどね(笑)。

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 保科さんは占いも得意で、インタビュー後には、取材スタッフ全員を占ってくれました。すると石田社長は、「くだらない」と一笑。保科さんは、すかさず「社長はそういうことを言う誕生日の人なの」とカウンター。絶妙な掛け合いでした。二人の今後の活躍も楽しみにしています!

■保科有里(ほしな・ゆり) 1961年11月24日、石川県生まれ。地元でのOL生活を経て、1993年『神無月に抱かれて』でソニーレコードより歌手デビュー。現在は、「夢グループ」に所属し、コンサート、テレビ、CMなどで活躍中。MRO北陸放送ラジオの『保科有里の歌に恋して』(毎週日曜11:00~11:30)は、デビュー以来30年続く長寿番組となっている。公式サイト:https://hoshinayuri.com。