俳優・水沢駿(44)と黛英里佳(38)。その名にピンと来なくても『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ/日本テレビ系)の「東京一郎とはるみ夫妻」と聞けば、多くの人は「ああ!」と声を上げるのではないだろうか。それほどまでに2人が出演した同番組内のドラマ『辞令は突然に…』は人気だった。2人の人生を大きく「CHANGE」した『ケンミンSHOW』に関わった日々とその後を聞いてみた。【第3回/全5回】

水沢駿、黛英里佳 撮影/冨田望

はるみのデビューはかなり気を遣った

『辞令は突然に…』の東京一郎(あずま・きょういちろう)とはるみ夫妻として、セットで語られることの多い水沢駿さんと黛英里佳さん。しかし、水沢さんが演じる京一郎はそれ以前、2007年から09年にかけて放送された番組内ドラマ「県の中心で愛を叫ぶ」で『秘密のケンミンSHOW』に出演していた。

水沢「そこから『辞令は突然に…』をやることになって、はるみがオーディションで選ばれたんです。スタッフは『県の中心で』のときとまったく一緒でした。

 僕たちがある程度の関係性ができあがっている中に新しく入ってくるって、めっちゃ難しいじゃないですか。だから、すごく気を遣ったのを覚えていますね」

黛「ありがとうございます。ドキドキはしましたね。でも、そんなに気を遣ってもらっていたとは知りませんでした」

水沢「チームのみんなでめっちゃ気を遣っていましたよ」

ーー黛さんは新しい環境にも臆さない、度胸のあるタイプなのでしょうか?

黛「いや~……」

水沢「僕から見たらすごい度胸ありますよ。最初から当たり前にいるかのようにやっていましたから」

黛「それも水沢さんたちが受け入れ態勢を作ってくれていたからですよ」

 夫婦として絶妙な空気感を出していた京一郎とはるみ。そこには水沢さんたちの気遣いと、黛さんの度胸があったのだ。