俳優・水沢駿(44)と黛英里佳(38)。その名にピンと来なくても『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ/日本テレビ系)の「東京一郎とはるみ夫妻」と聞けば、多くの人は「ああ!」と声を上げるのではないだろうか。それほどまでに2人が出演した同番組内のドラマ『辞令は突然に…』は人気だった。2人の人生を大きく「CHANGE」した『ケンミンSHOW』に関わった日々とその後を聞いてみた。【第4回/全5回】

水沢駿、黛英里佳 撮影/冨田望

東京一郎なのに大阪出身?

 地元に住む自分たちにとってはごく当たり前のことが、他県ではひどく珍しい……。そんなものやことを紹介して人気となった『秘密のケンミンSHOW』と『辞令は突然に…』。黛さんは埼玉県出身だが、自分の地元が取り上げられたときは、どう思ったのだろうか?

黛「埼玉編ではさいたま市周辺が紹介されたんですけど、私は出身が埼玉でも北のほうなので、ちょっと管轄外でしたね。でも、北部のほうのネタが少し出たときは、“あ、こういう気持ちなんだ”って思いました。地元愛が分かったというか」

 ちなみに水沢さんは大阪の出身。東京一郎(あずま・きょういちろう)を演じたことで、いろいろおいしいこともあったようだ。

水沢「バラエティ番組にいろいろ出演させていただいたんですが、そのときにアタマから大阪弁でしゃべるんですよ。そうすると“東京じゃないんだ!”って驚かれたりして、僕は“すみません、ウソついていました。ゴリゴリの大阪人です”って。ネタじゃないんですけど、いいつかみになりましたね」

 それほどまでに東京一郎のイメージが浸透していたのだ。