お笑いコンビオードリーの春日俊彰、マンガ『かりあげクン』など俳優・戸塚純貴が演じてきた役は、強烈な印象を残すものが多い。2024年はNHK朝ドラ『虎に翼』出演も決まった唯一無二の個性を持つ戸塚さんだが、俳優として歩み始めた当初は悩みもあったとか。そんな戸塚さんのTHE CHANGEとは?【第3回/全4回】
2024年、すでにドラマ『となりのナースエイド』(日本テレビ)と『ハコビヤ』(テレビ東京)の第1話に出演し、23日から放送の『マルス―ゼロの革命―』(テレビ朝日)にはレギュラー出演する戸塚純貴さん。映画館ではベストセラー作家、東野圭吾さんの小説が原作のサスペンス『ある閉ざされた雪の山荘で』が公開中だ。
『閉ざ雪』は、孤立した山荘に集められた役者たちが、主演を賭けたオーディションで殺人劇のシナリオの芝居を進めるうちに、現実でもひとり、またひとりと姿を消していく物語。戸塚さんは劇団のリーダーを演じている。
――役者を演じるというのは挑戦でしたか?
「役は役なので、役者の役だから難しかったということはありませんでした。ただ劇団員という括りでいうと、自分にはない経験だったので、そこは新鮮でした。普段は個人ですけど、劇団員ならではの空気だったり気の使い方、言い方だったりがあると思いますし、そうした雰囲気が作品のなかでも出ていたと思うので、そこは楽しかったです」
――劇中にみんなで芝居論を始めようとする場面があります。ああいったことは俳優仲間で実際にされたことがありますか?
「若い時は、って今も若いですけど(笑)、20代前半の時くらいは、お酒の場で、それこそ勉強のように、仕事の話を熱く語るといったこともあったと思います」
若い時といえば、本作のメインキャストとして、戸塚さんに加えて間宮祥太朗さん、中条あやみさん、岡山天音さんが並ぶと聞くと、どうしてもある作品が浮かぶ。
――個人的に『ライチ☆光クラブ』(2016)が好きです。本作に間宮さん、中条さん、岡山さんと戸塚さんの4人のメンバーが再集結しているので、興奮してしまいました。
「そういえば、そうですね(笑)」