合唱って、自分の体と仲間さえ集まればできるのが、本当に素敵
――合唱と芳根さんといえば、『表参道高校合唱部!』(※2015年TBS系。芳根京子主演。志尊淳、森川葵、高杉真宙共演。高校の合唱部を舞台にした青春ドラマ)に触れないわけにいきません。芳根さんが初めて連ドラ主演を務めた作品です。当時リアルタイムで見ていました。
「ありがとうございます! すごく嬉しい。もう9年も前のドラマになりますし、デビューして3年くらいでまだ右も左も分からない状態のなかでやらせていただいた作品でした。当時、もちろんすごく大変だったし、やっぱり連ドラの主演を張るということは、これほど大変なことなんだな、っていうことを当時の私は学べたし、そこからやっぱり意識は変わりました。
私にとって本当に特別な作品で、だから、それが私だけじゃなかったって思えるので、見てました、と言ってくださると嬉しいって思います」
――今回、合唱とさらに縁が深くなりましたね。
「合唱って、自分の体と仲間さえ集まればできるのが、本当に素敵だと思っています。それには年齢も関係なくて。だからいつまでも合唱って好きなんですけど。なかでも中学生の歌声っていいですよね。声変わりするタイミングの男の子の高い声とか、私はすごく素敵だなと思います。
なつかしさも感じますし。それに何より、青春って素敵だなって感じられますよね。私、エモいって言葉ってあまりよく分からなかったんですけど、“あー、これがエモいってことか”と思いました。『カラオケ行こ!』は、そういう作品です」
副顧問として“エモさ”を垣間見た芳根さん。学生役から社会人役、教師役と年齢を重ねたからこそ演じられるようになった役柄はより増えていくはず。さらに幅を広げ、いろんな顔を見せてくれるだろう。
よしね・きょうこ
1997年、2月28日生まれ、東京都出身。2013年にテレビドラマ『ラスト♡シンデレラ』でデビュー。14年、映画『物置のピアノ』で映画初出演にて初主演を飾る。同年、NHKの朝ドラ『花子とアン』に出演。2016年後期にはNHK朝ドラ『べっぴんさん』でヒロインを務めた。ほか主な出演作に、1000人以上のオーディションで主演に選ばれたドラマ『表参道高校合唱部!』、『海月姫』『真犯人フラグ』『オールドルーキー』『それってパクリじゃないですか?』、映画『幕が上がる』『64 -ロクヨン-』『Arc アーク』等。『累-かさね-』『散り椿』(18)で、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。最新の出演映画『カラオケ行こ!』では中学校の合唱部副顧問役を演じている。
●作品情報
映画『カラオケ行こ!』
原作:和山やま
監督:山下敦弘
脚本:野木亜紀子
出演:綾野剛、齋藤潤、芳根京子、北村一輝
(C) 2024『カラオケ行こ!』製作委員会
配給:KADOKAWA
公開:1月12日(金)