漫才師との戦いからAIとの戦いへ
――人力舎の先輩は、戦わない人が多いイメージがあります。
大水 『キングオブコント2014』で2回目となる決勝進出ができたものの、3位で終わったんです。大会後におぎやはぎ矢作さんと飲みに行った時、「優勝できなかったなぁ。でも、ラバーガールは優勝しちゃいけない芸風だから、それでいいんだよ。おぎやはぎと一緒だから」と言ってくださって。あの言葉で心がかなりラクになりました。
―― ドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)や映画『ベイビーわるきゅーれ』に出演されて、二人とも役者としても活躍しています。
飛永 役者の仕事は楽しいんです。お笑いは本業だから「ここがダメだった」とか反省することが多いんですけど、役者の仕事はそれがなくて。大水さんは「セリフがあるからいい」と言ってます(笑)。
大水 お笑いの現場はまわりを押しのけないと出番が来ないけど、役者は必ず自分の出番とセリフがあるじゃないですか。しっかり準備をしておけば、それなりに評価してもらえる(笑)。スポーツでも自由度が高いサッカーより、必ず打席が回ってくる野球のほうが性に合っているんです。
――幅広く活動されていますが、どこにも居場所がないのか、どこにでも居場所があるのか、どちらの感覚なんでしょうか。
大水 数年前までは「どこにも居場所がない」と思っていたんですけど、最近はそんなことはなくて。みんな優しくしてくれるから、「意外と居場所はあるんだな」と思うようになりました(笑)。
――ラバーガールが目指す場所はどこでしょう?
大水 「ラバーガールといえばこれ」というものがなくていいんです。「いろんなジャンルに出ているよね」と言われ続けたいので、このままのスタンスでいいのかなと思ってます。
飛永 メンタルに優しい活動ができたらいいなと思ってます。仕事がないと落ち込むけど、ゴールデン帯の番組は緊張感があって向いてない。「いい作品に出ているね」と言われるくらいがちょうどいいんです。
左・飛永翼(とびなが・つばさ)。1983年2月13日生まれ、静岡県出身。
右・大水洋介(おおみず・ようすけ)。1982年12月12日生まれ、青森県出身。
2001年結成。2010年、14年に『キングオブコント』決勝進出。
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「ラバーガールLIVE『インフルエンサー』」のDVDが発売中。