国民的アイドルグループ「乃木坂46」を牽引してきた松村沙友理。グループ在籍中にはユニット「さゆりんご軍団」を立ち上げ、新たな発信も行ってきた。「乃木坂46」に加入後、ちょうど10年目となった節目にグループを卒業した、松村さんにとってのTHE CHANGEとは──。

松村沙友理 撮影:冨田望

 乃木坂46時代から”さゆりんご”の愛称で人気を博してきた松村沙友理。現在、31歳の松村さんに「20代と比べての変化は?」と聞くと「え~、ほんとにリアルな話で言うと」と小さめな声で前置きしながら、こう答えてくれた。

「太りやすくなりましたね。乃木坂時代はダンスをガンガンにやっていたから、いくら食べても太らないってホントにそう思っていましたね。代謝が悪くなったというんでしょうか」

 体重の話は年齢に関係なく、女性にとってはタブーと思われるが、そんなエピソードも松村さんは持ち前の明るいテンションで話してくれた。

「もちろん健康について考えなきゃいけないなって毎日、思っています。でも、ほんとに食べるのが大好きなんですよ」

 中でも、一番は”白米”。 その好きが高じて2021年にはJAグループから「お米消費拡大アンバサダー」に任命されているほどだ。

「白米は白米だけで、そのまんまでもいいんです。とにかく炭水化物が好きなんですよ。なので、ちょっといま自分の嗜好が嫌なんです。ごはんのこと嫌いになりたい」

 笑いながら話すので、本気度が伝わってこない。悩みも悩みに聞こえない。ネガティブな要素もポジティブに変換できるのは、松村沙友理にとって大きな強みだ。