自動車免許を取得「一般道のほうが怖いです」

「ジムに通わなきゃ、明日は入会しよう、何かスポーツをやろうとは、ほんとに思っているんです。そのための時間がない……こともないんですけど、気がついたら月日がたってて」

 そんなダメっぽい部分も、明るく言われると許せてしまうところがある。

──それじゃ体重計を見るのが怖い?

「最近は開き直りましたね。毎日記録を付けて見るたびに、“こんなに増えているんだ!”って。もう笑うしかない……って感じですね」

 そんな現実に直面すると、頭のどこからか「それじゃダメだ」って声が聞こえてくることも──。

「メチャあるんですよね。だから、もうちょっと頑張れって思うんですけど、私のファンの方って、すごく優しい方が多いんですよ。それこそ“太っちゃった”って言うと“体積増やしてくれて有り難う!”って言ってくれるんですよ。だから、私も“そっか。この地球に面積増やしてあげたよ”っていう気持ちなんです。ファンの声に甘えちゃっているんですよね」

 一方、別のことで“危機”を感じることがあるとか。

「少し前に自動車の免許を取れたんです。昔からずっと取りたいって思っていて、けっこう時間は掛ったけど、どうにか取れたんです。でも、いつか事故ったらどうしようって危機はずっと感じています」

 笑いながら、そう話す彼女だが、あまり危なっかしい感じはしない。

「ちょっとリスクもある分、メッチャ安全運転を心掛けています。高速にも乗りましたが、やっぱり下の道(一般道)のほうが怖いです。危機を感じます」

 ちなみに、これまでで一番の遠出は江の島だったそうだ。

「そんなに遠出はしませんが、前よりは確実に行動範囲は広がったなって思います。今度、実家に帰省するときは、練習がてら自動車で行くのもありかなって思っているんです」

 芸能人としての活動を始めて、10年以上の月日がたつが、今後はどのような“変化”を望んでいるのだろうか。そう尋ねると20秒ぐらい熟考したすえに、こう答えてくれた。

「発信する言葉にもうちょっと重みというか真実味を乗せられる人間になれればいいなって。今の事務所の先輩の優木まおみさんや、元AKB48の武藤十夢ちゃんとかを見ていると、その部分ではまだ子どもなのかなって思えるところもあるんです。責任を持つというのかな。私が発信したときに“なんで、こいつが言ってんだ”って思われないようになるためにも、責任感のある大人になりたい。一歩上の私、みたいな」

 さゆりんごが、さらに一皮むける日もそう遠くはなさそうだ。

松村沙友理(まつむら・さゆり)
1992年8月27日、大阪府生まれ。B型。2011年にアイドルグループ「乃木坂46」の第一期生としてデビュー。2021年の卒業まで、アイドルとして活躍しながら、モデル、俳優としても活躍。近作としてはドラマ『推しが武道館行ってくれたら死ぬ』(テレビ朝日系)、『ショジョ恋』(フジテレビ系)や映画『ずっと独身でいるつもり?』、『劇場版 推しが武道館行ってくれたら死ぬ』など。現在、放映中のドラマ『極限夫婦』(関西テレビ系)の第一話では、主演を務めた。

■『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・班目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』
2月13日(金)より東京・新宿バルト9 ほか全国ロードショー
配給:アイエスフィールド
監督:光岡 麦
出演:劇団ひとり 剛力彩芽 木村了 犬養貴史 文音 北原里英 松村沙友理 堀田眞三 八嶋智人 高橋克典

『一夜のうちに3人の生贄の血を滴らせると死者が蘇る』という不気味な伝承が残る鬼灯村。その伝承を元に執り行われていた「三つ首祭り」の夜に村の長を務める一条寺家の当主が殺される。事件の真相に迫るべく、登場人物を演じるキャストのアドリブ推理で事件の真相に迫る新感覚ミステリームービー。