女優・実業家として活躍する小島可奈子さん。1996年に福岡でスカウトされてデビュー。雑誌・グラビア・写真集、バラエティ番組などで活躍し、2008年に『泪壺』(監督・瀬々敬久)で映画初主演を果たす。そんな小島さんの「THE CHANGE」とは?

小島可奈子 撮影/双葉社

ビートたけしの番組に毎週レギュラー出演し、写真集の撮影は篠山紀信で主演映画は渡辺淳一作品! 数々の超ビッグネームからも愛された人気者はいまや社長さんになっていました。

印象に残る大御所たちとのお仕事

 東京ではなく福岡に在住ということですが、この生活はいつから始められたのでしょうか?

「35歳で結婚したあと、2011年3月11日の東日本大震災が起きまして、その1年後に主人の仕事の都合もあって福岡に戻りました。結婚するときに引退を表明したわけではないのですが、このまま芸能界からフェードアウトするんだろうなと」

 ―― 芸能界でたくさんの作品に出演されていますが、なかでも印象に残っている仕事は?

「ビートたけしさんの番組で5年ほどご一緒させていただいたことですね。デビューしたばかりで右も左もわからないからこそ、ふだんは全然緊張しないのに、たけしさんにお会いするときはいつも緊張していました。

 ほかにインパクトがあったのは2008年のヌード写真集です。自分の中でグラビア人生の終結には篠山紀信さんだという気持ちがあり、それを成し遂げることもできたんです。実はこの写真集の撮影前に勇気を出そうと友達と沖縄旅行に行ってプライベートのヌード写真を撮影したりもしたんです。それも含めて記憶に残ってますね。

 もちろん渡辺淳一先生の名作『泪壺』の映画の主演(2008年劇場公開作品)を務めたことも大きいです。これも渡辺先生作品以外でラブシーンを演じるのは嫌だと内心は思っていまして……。引き寄せの法則じゃないですけど、そのタイミングでオファーをいただいたのはビックリしました」

現在は実業家として活躍

―― 現在のお仕事についてお聞かせください。

「AC︲11という成分が入った美容ドリンクを販売しています。たまたま自分が使ってよいなと思って、もっと広めたいと考えて会社を作りました。インターネットでの展開がメインですが、ボランティア活動で知り合ったエステサロンの社長さんとの出会いをきっかけにお店で使っていただけるようになったり。社会のことなんか全然知らないので大変なことばかりですが、一つひとつ周りの方に教えていただいてなんとかやっています」

 「社会に貢献できるような会社を作っていきたい」と語る小島さん、芸能界から実業家へと華麗なる「THE CHANGE」を遂げていた。

小島 可奈子(こじま かなこ)
1975年9月17日生まれ、福岡県出身。1996年に地元でスカウトされてデビュー。グラビア活動のみならずフジテレビ系『足立区のたけし、世界の北野』レギュラーや映画『泪壺』主演など幅広く活躍。現在は福岡県で会社を営む。

【小島可奈子インスタグラム】
https://instagram.com/kojikana_acell