日本でモデルとして活動後、活動の拠点を韓国へと移してブレイクした俳優・大谷亮平。日本への“逆輸入後”には、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)をはじめ、話題作に次々と出演し、アッという間に実力派俳優としてのポジションを築き上げた。注目の映画『ゴールデンカムイ』での芝居も光る彼の「THE CHANGE」とはーー。【第1回/全2回】

大谷亮平 撮影/田中智久

 僕の俳優としてのキャリアは、韓国から始まりました。

 それまでは日本でモデルの仕事をしていて、あるとき韓国のテレビCMに出ることになったんです。これをきっかけに、韓国でモデルやテレビドラマのお仕事をいただくようになって。でも、思い描くような活動はできず、台湾へ移住することにしたんです。

 すると、3か月くらいたったときに、韓国から僕の運命を変える電話がかかってきたのです。

「キム・ハンミン監督が大谷に会いたいと言っている」

 キム監督がメガホンを取った映画『神弓-KAMIYUMI-』で、僕はノガミという役をいただきました。この作品はその年の韓国で年間興行成績1位を獲得する大ヒット映画になって、3年後の『バトル・オーシャン 海上決戦』はそれを上回る大ヒット作に。結果的に日本に戻るきっかけにもなりました。

 だから僕の俳優人生においてキム監督と出会ったことは、とても大きかったんです。

 そんな経緯もあって、僕は現場の進め方や業界の仕組みなど、すべて韓国で学びました。

 もし、日本で活動した上で渡韓していたら、「これまでやってきたことと違う!」と感じて慌ててしまったかもしれませんね。

 ただ、言葉の壁は大きかったですね。日本語と韓国語は文法がほぼ同じではあるんですが、次の言葉によって単語の発音が変わるというのには苦戦しました。先生につきっきりで教えてもらっても、どうしてもその法則が覚えられなくて。僕はけっこう理屈っぽいところがあるんですが、「次がこうだから、こうなる。じゃあこの場合は……?」と頭で考えすぎてしまって、一向にらちが明かない、スッとしゃべれない(笑)。