2002年に俳優デビューを果たした桐谷健太。ドラマ「ROOKIES」の平塚役で知名度を上げ、2015年から始まったauのTVCMソングで歌手デビューも果たした彼は、今年で俳優生活22年を迎える。40歳を過ぎてからは主演作も多数こなし、3月3日に第一話放送を迎えた「連続ドラマW 坂上の赤い屋根」(WOWOWオンデマンドにて全5話一挙配信中)では、人間の孤独や嫉妬、裏切りが入り混じるシリアスなストーリーに挑む桐谷さん。近年は、「脱力」をキーワードに、日々俳優としての表現を追求しているという。クリエイティブな仕事をこなすうえでのきっかけとなったエピソードを聞いた。【第5回/全5回】 

桐谷健太 撮影:有坂政晴

 昔から「インドに行って人生観が変わった」や「滝修行をして心を入れ替えた」など、劇的な変化を求めて自ら行動する人も多いが、思ってもみなかったことが自分を変えてくれることもある。20年以上の俳優としてのキャリアをもつ桐谷さんにとって、そういった経験はあったのだろうか?

「コロナ禍になる少し前かな。散歩で公園を歩いていたら、近くにいた子どもたち数人が“探検ごっこしよう”と盛り上がっていて、その様子を“楽しそうやなぁ”と思いながら見ていたんです。そうしたら、“一緒に行こうよ”と声をかけられたので後ろからついていくと、子どもたちが泥だらけになって、さらにものすごく狭い場所を這って潜っていって。だから僕も“なんや? 何があるんや?”と思いながら四つん這いになって後を追ったんです」

 瞳をキラキラさせながら状況を説明してくれた桐谷さん。探検ごっこの先に待っていたものとは…?