デビュー2年で朝ドラ『まんてん』のヒロインに抜擢
ーー長年、女優業をされているだけあって、自分のことを、よく分かっているんですね。デビューしたのは、高校1年生のときですよね?
「はい。今年で40歳になったので、もう24年前になります」
ーーいつから、芸能界に興味があったんですか。
「小さい頃からテレビが大好きで、テレビに出たいという夢はあったんです。ただ、そうは言っても私は生まれが淡路島。オーディションなんて、近くでやっていなかったんですよね。
でも、1回でいいからチャレンジしてみたい。そう思って、高校1年生のとき、ホリプロスカウトキャラバンに応募したんです。結果はダメだったんですが、事務所の人から〝うちで、やってみませんか?〟と声をかけてもらえたんです」
ーーそれで、淡路島から東京に出て来たんですか。
「いえ。淡路島と東京を行き来していました。平日は学校があるので、金曜日に授業が終わると、そこから東京に出て、土・日にお仕事をして、月曜日の始発の飛行機で淡路島に戻って登校するという生活を、丸2年続けていましたね」
ーーそういうハードな生活をしているうちに、NHK朝の連続テレビ小説『まんてん』のヒロインに抜擢されたんですね。
「『まんてん』は、本当に私の人生の大きなターニングポイントでしたね。それまで、お芝居なんて知らなかった素人の私が、いきなり約10か月、毎日、台本を読みながら、お芝居をすることになるなんて……」
ーーましてや、朝ドラとなれば、スケジュールも過密ですよね。
「大変でした(笑)。月・火はリハーサルで、水・木・金でスタジオ収録、土曜日はロケ。日曜日はお休みなんですけど、常に4~5冊の台本を渡されていたので、日曜日にセリフを覚えるしかなかったんです」