プライベートで「はじめてのおつかい」を経験

ーーたいへんだったシーンはありますか?

「ダンおじさんに“プリーーーーーーーーーーーーズ!”ってお願いするシーンがあるんですけど、その息を吸うのがたいへんでした。何回もチャレンジしたんです」

 同作は"冒険”がテーマのひとつ。カモの一家が棲む小さな池の外は「危険がいっぱい」だと言い聞かせ、池の中で安心・安全な一生をすごすことを「幸せ」とするマックに対し、パムと兄のダックス、グウェンは外の世界への憧れを熱心に訴える。そして、マックに旅に出る決意をさせるところから、物語は始まる。

池村碧彩 撮影/三浦龍司

 一家の初めてづくしの旅は大冒険そのもので、観客は何度もおとずれる息を呑む展開に手に汗握るはずだ。グウェンを演じた池村碧彩さんに、私生活での冒険歴を尋ねると、7歳にしてすでに「冒険したことがあります」と話す。

「はじめてのおつかいをしたことがあって、それはおばあちゃんの家だったんですけど。ずっときょろきょろしてて、“ここって通るんだっけ? 通らないんだっけ?”ってなって、道端の人に、“すいません、ここって通ればいけるんですか? それとも行けないんですか?”って聞いて。“こっちに行ったら見えてくるよ”って言われて」

 それは、幼稚園に通っていたころのこと。家族分のアイスを買うミッションを課せられたという。『はじめてのおつかい』(日本テレビ系)にプライベートで挑戦したのだ。

「ドキドキしながら歩いていました。それで、ちらっと後ろを見たら、おじいちゃんがいたんです。こうやって(建物の影から顔をのぞかせる動きをして)チラチラーって見てて」

ーー後ろから見守ってくれていたんですね。

「うん。おじいちゃんの姿が見えたら、“わーーー!”ってびっくりして、それでちょっと安心しました。おじいちゃんは私がアイスを買ったあと、自分のぶんのアイスを自分のお金で買っていました」