大学在籍中にテレビの素人出演バラエティ番組でチャンピオンとなり、芸能界入り。そして、今ではテレビで見ない日がないほどの人気者となったタレント・関根勤。そんな彼の「THE CHANGE」とは――。【第2回/全2回】

関根勤 撮影/松田忠雄

 僕も、おかげさまで芸能生活50周年を迎えることができました。今自分で振り返ってみても、本当にそんなにやってたんだって感じですね。

 これだけ続けてこられたのは、自分を過大評価しなかったからなんじゃないかな。ウケようと思わない、要するに過度な期待はしないってことですね。以前、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の年末特大号でC・W・ニコルさんのモノマネをやったことがあるんですけど、これが全然ウケなくて(苦笑)。なんでこんなにウケないんだろうって思ったけど、それってウケることを期待しちゃうから、そう思っちゃうんだって気づいたんです。

 天狗にはならなかった……というより、神様が天狗にさせなかった。天狗になるほどの者でもなかったんですよ。だから良かった。だから続けられたんです。

 自信は失っちゃいけないけど、過大なのはダメ。評価って、自分ではなく相手が決めることじゃないですか。自分はこれに関しては強いけど、ここでは弱いとか、そういうのって誰でもあるじゃないですか。

 マイケル・ジャクソンだったらどこ行ってもスターだけど、そこまでの人なんてそうはいない。マイケル・ジャクソンじゃなくていいんだってことを知るのが大切。それって、痛みを知るってことだと思うんです。やっぱり、共感力と想像力なんですよね。