アイドル業と育児の両立に苦労した

 アイドルという職業に対して、ストイックすぎる性格が災いして、未鈴さんは思うように活動できない自分を追い込んでしまう。

「子どもを産んでからは、育児もやらなければならない。アイドルとしても元の“未鈴ちゃん”にも戻りたい。ライブは体力を消耗するんですが、意外とつらくはなかった。それよりも、想像していた以上に産前と産後のギャップが大きくて、精神的にきつかった。

 育児休暇を経てグループに戻った時も、出産前と同じような活動ができるようになるには2年くらいかかってしまった。既に完成形のでんぱ組.incがあったので、“私が戻らなくてもいいんじゃないか”という気持ちになったりしました。そうしたら、周りのみんなが“そんなことはないですよ”って言ってくれた。優しさに甘えながら、頑張って打ち解けていったと思います」

 アイドルと育児。そこには、仕事と育児の両立で悩むママの姿があった。

「保育園のお迎えの時間までに仕事やレッスンを終わらせてもらったり、融通をきかせて頂いていますね。夫が漫画家という職業なので、毎日会社に行くことがない。だからこそ、私が仕事に出れば出るほど夫に子どもを任せっきりになってしまう……。私がアイドル活動をすればするほど、夫が働けなくなってしまう。

 私は夫の漫画のファンなので、漫画も描いてほしい。夫はでんぱ組.incのファンだから、ライブが観たいっていう思いもある。どうやってバランスをとって行けばいいんだろうっていう難しさもありますね。でもこれはアイドルだけではなくて、働いている家庭みんなが抱えている問題だと思う」