ウィッグユーザーならではのハプニングも
一方で、フルウィッグユーザーの芸人ならではの、ハプニングもあった。
小野島「『細かすぎて~』って最後に落下するじゃないですか。餅田さん、どんどん体が大きくなるから年々落下スピードが上がるんですよ。落下する場所にはウレタンクッションがたくさん敷き詰められているんですけど、2年前、すごい速さでドーーーンッ! と落ちたとき、空中でウィッグが外れて、ウレタンクッションがウィッグを被っていたんです。それで、スタッフさんが助けに来る前に、すかさずウレタンからウィッグを奪って」
餅田「そう! それで小野島さん、すごい速さで私にかぶせてくれました。ほかにも、男性とのデート中にハプニングが起きがちで。たぶん書けないと思いますけど(笑)、そういうトークネタがめっちゃあるから、早くしゃべりたいのにな、とずっと思っていました」
公表した現在、ウィッグにまつわるさまざまな事柄を話しやすくなったが、公表を決める前は「ちょっとドキドキした」という。
餅田「でも、言ってよかったなあと思います。同じ悩みを持つ方々がほんとうに多くて、みなさんとネガティブにならずに共感し合えるのがうれしいですね。この先治っても、また数年後に再発するような症状だから、一生一緒にいなきゃいけないんです。だからこの病気に対して、“一緒に頑張ろうね”と肩を組む感じでつき合っています」
餅田さんのような有名人が自身の体験をシェアしてくれることは心強いに違いない。
駆け抜けて軽トラ(かけぬけてけいとら)
小野島徹(おのじま・とおる)。1987年9月16日生まれ、埼玉県出身。
餅田コシヒカリ(もちだ・こしひかり)。1994年4月18日、宮城県出身。
2017年にコンビを結成。餅田さんによる、フリーアナウンサー加藤綾子さんにそっくりな顔と、似ても似つかないボディのギャップで一躍人気に。2019年12月14日放送『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)内の『博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~』で優勝。以降、同番組の常連。