俳優・福士蒼汰は2011年、『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)でテレビドラマに初主演、世間にその名を広く知られることとなった。さらに’13年には大反響を呼んだNHK連続テレビ小説あまちゃん』で、ヒロインが一目惚れする高校の先輩を演じ、その人気を不動のものとする。彼にとって、生き方が変わることとなった変化「THE CHANGE」とはいったいなんだったのだろうか。【第1回/全4回】

福士蒼汰 撮影/三浦龍司 メイク:矢澤睦美(wani)スタイリスト:髙橋美咲(Sadalsuud)

 今までドラマ、映画、舞台と様々な作品に出演し続け、順風満帆な役者人生を歩み続けてきた福士さん。’24年5月30日には31歳の誕生日を迎え、これからますます俳優として脂がのってくるところだが、年齢を重ねることは福士さんにとって生きやすさ ーもしくは生きづらさにつながるのだろうか?

「生きやすくなっていると思います。以前のほうが生きづらいと感じることが多かったように思います。僕は事務所に所属する前、俳優というお仕事に馴染みもなかったですし、まさか自分がそうなるとは考えてもいませんでした。

 ところが俳優として仕事を始めると、いきなり今まで抱えたことのないような“責任”を持つことになりました。でも20代のころはまだその責任を持ち続ける“力”が無かった。

 それでも続けていくうちにだんだんとその“責任を持つ力”がついてきて、自分のやりたいことに集中しながらも、自分の仕事への使命感や意義を考えるようになった、と思うんです」