光GENJIのメンバーとして一世を風靡した大沢樹生さん。現在は俳優や歌手として活躍中だが、ここ数年、突如、東京・北区区長選に出馬するなど世間を賑わせた。出馬の真相や、その後に訪れた心身の変化、そして、55歳のいま、大沢さんが語るTHE CHANGEとは。【第4回/全5回】

大沢樹生 撮影/佐賀章広

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 4月20日に55歳の誕生日を迎えたばかりの大沢さんは、ここ数年、世間を賑わせる渦中にいた。

 発端は、2022年11月下旬、翌年4月の東京・北区区長戦への出馬を明かしたことだった。さまざまなメディアで「元トップアイドル初の挑戦」と話題となった。12月1日には記者会見で立候補を正式に表明。マイクを片手に、集まったマスコミに強い眼差しを向け、はっきりとした口調で「わたくし大沢樹生は、2023年4月に行われます、北区区長選に出馬をする決意をいたしましたことを、ここで表明いたします」と明言し、嵐のようなフラッシュを浴びた。

「決意表明をする2か月くらい前ですね、打診を受けて考えさせてもらい、自分の中でかなりの決意を固めて手を上げさせてもらいました。それから駅前や街頭に立ち演説をしましたが、素通りされることは覚悟していましたね」

ーー知名度がある方なのに素通りされるのですね。

「芸能界出身者は、なおさら厳しい目で見られるんじゃないかと思います。北区で生まれても育ってもいないこともありますから、批判は覚悟をしていました。仕事は控えなければいけなかったのですが、地方へ行く仕事は続けて、地域をよりよくするヒントが拾えたら、という思いでやっていましたね」