各世代で雑誌のトップモデルとして活躍してきた田中美保。小学4年生の時にスカウトされてデビューし、2000年代には、鈴木えみ榮倉奈々木村カエラなどともに雑誌『Seventeen』(集英社)の黄金期を支える神メンバーとして活躍。『Seventeen』を卒業した後、『non-no』(集英社)に移ると、「美保カジ」「美保ショート」とも呼ばれ、そのファッションや髪型を真似する女子が続出した。

田中美保 撮影/有坂政晴

平日は夫婦で子どものお迎えに、土日は一緒に練習場へ

 2012年にサッカー元日本代表の稲本潤一選手と結婚。ほどなくして夫が「コンサドーレ札幌」に移籍し、一緒に北海道へ渡る。4年間を過ごしたのち、SC相模原への移籍で東京へ戻ってきた。そのタイミングで子どもを授かり出産。モデル業をこなしながら、2児の母として多忙な日々を送っている。

 都内某所にある自宅近くの貸会議室で「THE CHANGE」のインタビューに答えてくれた。取材が終わったら旦那さんと二人で子どもたちのお迎えに行くという。

「いま夫は『南葛SC』という社会人リーグに所属しているんですけど、出勤っていうのかな、朝7時とかには練習で家を出ちゃうので、そのあとの子どもたちの送りは私一人でやってます。夕方には帰ってきてるので、夜ご飯の仕込みとか、だいたい作ってから、一緒にお迎えに行くって感じですね」

 結婚11年目を迎えた2人、平日のお迎えには基本的に一緒に行っているそうだ。夫婦で協力して子育てしていることがうかがえ微笑ましい。稲本選手が所属する南葛SCは、世界的に有名な漫画『キャプテン翼』の原作者、高橋陽一先生が代表取締役を務めるチームだ。東京都の葛飾区を本拠地とする社会人サッカークラブで、Jリーグ加盟を目指して関東サッカーリーグ1部に参戦している。

土日は家族みんなで練習場へ行くことも

 子どもが生まれてから、生活そのもの、自分の軸となるものすべてが変わったという田中、好きだったお酒もいまはほとんど飲んでいないそうだ。

「夜は一人で缶酎ハイを飲むくらいです。まだ夜とか外に行けるレベルじゃないから、寝かしつけてちょっと一息みたいな感じです。でもすぐに寝ないと、次の日も朝5時から6時の間くらいには起きてくるし、子どものお弁当も作らなきゃいけないので。

 土日は試合だったり練習だったりで、基本的に夫は家にいないことが多いですね。いまのチームにはクラブハウスとかがないので、練習のときは普通に公共のレンタルスペースみたいなグラウンドを借りてやっているんです。近くに公園がある練習場だと、朝7時半くらいから一緒に車に乗って行って、夫が練習している間は公園で遊ばせて、終わったら一緒に帰ってくるって感じです」

 日韓、ドイツ、南アフリカと3大会連続でFIFAワールドカップに出場したサッカー界のレジェンドは、豊富な経験を若い選手に伝えながら現役を続けている。2歳と4歳になるお子さんは、練習する父親の姿を見ながら公園で遊ぶというなんとも贅沢な環境ですくすくと育っている。