ライフスタイルが変わり、仕事も制限された

 夫婦で協力しながら仕事と子育てをこなしてはいるが、両立はなかなか大変だという。コロナ禍もあって子どもを預けるのも簡単ではなかった。しかも、まだ幼いお子さんたちはよく風邪をひくそうで、仕事のオファーがあっても受けるかどうか躊躇するという。

「仕事もちょこちょこやってはいるんですけど、幼少期ってしょっちゅう風邪とかひくので、それを考えるとやっぱり全然仕事を入れられないです。本当にすぐ熱が出ちゃったりするんです。ようやくコロナが落ち着いたといえども、熱が出るとどこも預かってくれないですし、抗原検査とかも大変で……。なんだかんだと全部検査しないと何もしてくれないですから。

 ちょっと泊まりロケなんかのオファーももらうんですけど、日帰りにできるならとか言って……、もうちょっと、あと1年ぐらいしたら、下の子もだいぶ喋れるようになったらなんて思ってはいますけど、まだ全然わからないです。まあでもしょうがないですよね。下が小学校になるぐらいまではきついかなと思っています」

 上の子を出産した時はぎりぎりコロナ前だったが、下の子は生まれた時からコロナ禍だった。親以外の人となかなか会うこともできないまま、家族だけの生活が続いた。 

「たぶん夫一人では二人みられないですね。特に下の子は本当にママっ子すぎて。最初からいなければまだ大丈夫ですけど、微妙に夜中に目が覚めた時にママがいないとすごく愚図ったりするんですよ。

 もちろんお父さんのことも大好きなんですけど、上の子も3歳なるぐらいまではすごくて、今はもう4歳だからまだ大丈夫ですけど今度は下の子が…。本当にここ最近、たまにちゃんと朝まで寝れるという感じです。まだまだ道は長いなって思ってます」

 サッカー選手とファッションモデル、お互いに協力し合いながら仕事をこなし、2人の幼い子を育てている。子育ての苦労は絶えないが、目をキラキラと輝かせて語る田中の表情からは、充実した日々を送っている様子が伝わってきた。

田中美保(たなか みほ)  
1983年生まれ。東京都出身。ファッションモデル。小学4年生のときにスカウトされデビュー。『Seventeen』『non-no』『mina』『mini』など人気ファッション誌でモデルとして活躍。そのファッションやヘアスタイルは「美保カジ」「美保ショート」などとも呼ばれ、同世代の女子たちに圧倒的な支持を得る。プライベートでは、2012年、プロサッカー選手の稲本潤一氏と結婚。二人のお子さんを育てながら、現在もモデル、タレントとして活躍中。