桜田さんが編み出したクイズとは?

――ドキドキクイズ!?

「“こちら派かあちら派か”みたいな質問を作って、みんなでせーので一斉に“こっち!”と言って、順番に理由を話していくんです。そうしたことで、ちょっとずつ打ち解けていけたかなと思います」

――雑談をする時間も現場では大事にされてるんですね。

「そうですね。コミュニケーションはやっぱり大事だと思います」

――ところで本編では、潮と清澄はともに関西出身で関西弁を話しますね。

「難しかったです。方言に意識を持っていくと、感情面がおろそかになって、感情面に意識を持っていくと方言がおろそかになってしまうので。音源をいただいてセリフを覚えていったんですが、現場にも方言指導の方がいらっしゃったので、その都度ご指導いただいていました」

――桜田さんは千葉県出身ですけど、川西さんは兵庫県出身です。アドバイスを受けたりは。

「川西さんも“僕も忘れちゃった”と言ってました(笑)。実際、川西さんが指導を受けているのも見てました(笑)」

――川西さんの役者としての印象はいかがでしたか?

「普段、とても気さくで優しい方なのですが、清澄になると清澄としか感じられませんでしたし、川西さんにしか演じられない清澄があると思いました。川西さんでなければ私の潮もまた違っていただろうし、そういうバランスを作ってくださる方だなと思いました」

――潮は清澄のどんなところに惹かれたのだと思いますか?

「好きなこと、音楽制作を全力で楽しんでいるところに惹かれたのだと思います。潮と清澄って、清澄がマンションを出なきゃいけなくなったことで、一緒の家に暮らしたり、カップルみたいにそうめんを食べたりもしてるんですけど、別に付き合ってるわけではないんです。手もつながないし。でも人間的に好き。人として好きという感情は絶対に存在すると思うし、私はすごく共感できました」