映像作品と“一発本番”のライブの違い
今回の公演に向けた意気込みをそう話した森崎さん。いままで自身が出演してきた映画などでもコミカルなシーンはあったと思うが、それらと“ライブでコントを披露する”ということの違いはどんなところにあるのだろうか。
「映画でコミカルなシーンを演じるときは、編集の力も使って笑いの空気感をつくれるんですよね。でもお客さんの目の前で演じるのは、本番一発での披露なので、まったく違うものなんですね。映画が編集のリズムで笑わせていくように、舞台では会場の空気感みたいなものをつかんでリズムを作っていく、というところに、ライブでコントを披露する難しさや面白さが詰まっていると思うんです」
前回の公演では、森崎さんはその空気感を見事につかみ、披露したコントは会場を爆笑の渦に包んだ。
「お芝居では上演中にお客さんのリアクションを求めたり、それを味わったりすることはしないんですよ。芝居の進行を止めたりすることはないですからね。でもコントはお客さんに対して投げかけるように演じるので、それがある意味許される部分があるじゃないですか。だからお客さんが笑ってくれた気持ち良さをたっぷり味わうことができました。“獲ったぞ! ウェイ!”みたいな感じで(笑)」
そう話し、再び屈託なく笑った森崎さん。真剣に芝居に取り組むストイックさと、観客のリアクションについ嬉しくなってしまう素直な一面とが両輪となり、これからも彼の魅力を最大限に引き出す変化「THE CHANGE」を生み出すことだろう。