“自分の意志で、自分の人生を生きていく”という使命感が生まれた

 そこで、カッコいい生き方、美しいと思ってもらえる生き方を目指すが、現実は──。

「なかなかできないですよ。でも私は、人に希望とか笑顔とか幸せを届けたいと本気で思っているんです。そう本気で思えたときに、初めて自分が幸せな気持ちになれたんです。楽しく生きられる方法が、“自分が楽しいと思う”ことではなく、“対、人にある”って気付いたときに、それこそ人生が変わったって感じがしました。
 だからこのドラマ『夫の~』を見てくれた人たちが、ダークな心で押しつぶされそうになってはけ口がないときに、人生が変わった、人生を楽しいと思って生きられるかもって思える作品にしたいです」

 ポジティブ思考が、人生を変えることにつながっていく、ということなのであろう。

「私自身“自分の意志で自分の人生を生きていく”という使命感みたいなものが生まれたときに、“これが本当の幸せなのか、本当に笑えるってこういうことなのか……”と、感じる出来事が起きてきたんです。生きていると絶対、試練は起きるじゃないですか。それをチャンスととらえるかどうかが大事なんじゃないかって。“私、まだまだ成長できるじゃん。もっと幸せになれる”って、そう思うようにしています」

 自分の思いを、自分の言葉で紡ぐように話す。的確な言葉を見つけるために、ときおり天を見上げるようにして黙考していた。そんなことが、今日のインタビュー中に何度かあった。こうした松本さんの真摯(しんし)な対応(生き方)は、これからも彼女の未来に大きな影響(変化)を与えてくれるだろう。

松本まりか 撮影/三浦龍司

松本まりか(まつもと・まりか)
1984年9月21日生まれ、東京都出身。B型。’00年にテレビドラマ『六番目の小夜子』(NHK)でデビュー。テレビアニメ『蒼穹のファフナー』(テレ東ほか)やゲーム『FINAL FANTASY X』のリュック役など声優としても活動。’18年に放映されたドラマ『ホリデイラブ』での井筒里奈役で注目され、以降、ドラマ『どうする家康』(NHK)、『ミス・ターゲット』(朝日放送系)、映画『キリエのうた』(2023年)、『湖の女たち』(2023年)などがある。’19年に「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019』でニューウェーブアワード女優部門賞受賞。
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作品情報
ドラマプレミア23『夫の家庭を壊すまで』

原作:赤石真菜「夫の家庭を壊すまで」(HykeComic/Amuse)
出演:松本まりか 竹財輝之助 野波麻帆 野村康太 太田莉菜 田中美久 太田将熙 中島百依子(ダウ90000)/麻生祐未
毎週月曜日 23時6分~、テレ東系にて放映中
🄫「夫の家庭を壊すまで」製作委員会