白塗りメイクで肩には鳥を乗せ、海賊帽子にきらびやかな紫の衣装をまとい、地球儀を激しく回し、国名を全力で叫ぶーー。一度見たら忘れられないうえ、何度も見ても新鮮な感情と愛着が湧き上がる、唯一無二のキャラ芸人「宇宙海賊」ゴー☆ジャスさん。「THE CHANGE」について問うと「まさしくレボ☆リューション! でございます!」と、全力で決め台詞を叫んでくれたのだった。【第4回/全5回】

ゴー☆ジャス 撮影/有坂政晴

 来年、芸歴25年目を迎える宇宙海賊ことピン芸人のゴー☆ジャスさん。2000年代半ばのお笑いブームでは真っただ中で盛り上がりを肌で感じ、実は売れる前は「お金がなくてたいへんだった、みたいな時期はないんです」と話す。

「前提として、いまも“売れている”とは思っていないんですけど、生活に困らない程度のバイトだったり、『爆笑!レッドカーペット』(フジテレビ系)に出たときの蓄えがあったし、その辺の心配はなかったんです」

ーー蓄えがあったということは、夜遊びもせずに?

「基本、行きませんでした。お酒もそんなに飲まないし夜は眠いから寝たいし、それに朝8時からサンクスのバイトがあるから、いつも朝6時には起きなきゃいけなかったし」

ーーバイトはいつまで続けていましたか?

「『レッドカーペット』に出ていたときも、めちゃくちゃ忙しかったわけではないからお店に出てたし、震災があった2011年3月11日も、バイトからの帰宅途中に地震があったことを覚えています。結局2012年ごろまでバイトしていましたが、それはお金がないからという理由ではなく、時間があるけどどうしていいかわからないし、家にいるならば外でお金を稼いだほうがいいし、光熱費もかからないし、という理由でした」

 芸人同士の派手な遊びにも参加せず、お笑いの仕事以外はサンクスでコツコツ働いていたゴー☆ジャスさんだが、芸人同士の意外な交友関係もある。

アルコ&ピースの平子(祐希)や酒井(健太)は仲が良かったけど、ライブのときに話すくらいで、飲みにいかないからそこまで盛り上がらないんですよ。野田クリスタルもそうですね。そうだ、1度、怒ったこともあったんです」