パズドラ実況番組に出演、フォロワーが30万人に激増

 当時のむらいさんの人気はすさまじく、パズドラ実況の生放送時の観覧権利を獲得するため、朝9時にストアに並ばなければならないほどだった。ゴー☆ジャスさんがすかさず「生放送に行きたい」とおねだりすると。

「“それなら出演してくださいよ!”と言われて、そのときの視聴数が約20万だったそうです。パズドラははやっているし、時期的に『レッドカーペット』とかで僕のことを覚えてくれていた人も多かったからか、“神回”とうれしい声がたくさんあって。“ハマった”んです。

 それからむらいさんのいろんな企画に出させてもらい、3万人だったツイッターのフォロワー数が30万人に増えて。ネットとの親和性が高まったというか、ネットに馴染んだ実感がありました。パズドラ効果、すごいですよねえ」

ーーパズドラ効果というよりも、ゴー☆ジャスさんの行動力が実を結んだのではないでしょうか。

「いやいや、僕は“持っている”人間じゃないんですよ。だから自分で取りにいかないと。売れていないから、自分で仕事を探してこないとダメなんですよ。売れていないからこそのハングリー精神ですね、自分でなんとかやってやろう、と」

ーーがむしゃらにせず、ピンポイントで無駄なく動いてハマるのもすごいです。

「欲をかいていないというか、“普通に好き”というのが前提にあるからかもしれません。この前、アース製薬さんのCMに起用していただきましたが、もともとアース製薬さんがゲーミングルームを作ったというツイートを見て、“僕も地球儀=アースという共通点があるから、ゲーミングルームに行きたい!”と言ったんです。そうしたらCMにねじ込んでもらえまして」

ーーそれも素直に「行きたい!」という気持ちを表現しただけで。

「そうですね。ただ楽しいと思っているだけで仕事をいただけて。ありがたいです」

 常に楽しむことに重きを置き、前向きさが次々と仕事を呼び込むゴー☆ジャスさん、仕事上の悩みは「ない」と言いつつ、「けど……」と続ける。

「やっぱり一回は絶対に売れたいな、とは思っています。いま45歳なんですが、50歳くらいまでにはなんとかしないとな、と思っていて」

ーーなぜ50歳なんですか?

「いや、お肌が……」

ゴー☆ジャス 撮影/有坂政晴

 そう言って、キレイな白塗りの頬に手を添える。「好き」を原動力に仕事に邁進する宇宙海賊のブレイク、乞うご期待。

ゴー☆ジャス
1978年、福島県生まれ。高校卒業後に声優を志し代々木アニメーション学院に進学。卒業後は俳優の事務所を経て本格的にお笑い芸人を目指し、ライブを中心に活動。2006年以降、現在の「宇宙海賊」の姿でテレビ出演が急増し、本人いわく「プチ以下の、ナノブレイク」。芸人としていち早くYouTubeアカウントを開設。公式チャンネル『ゴー☆ジャス動画』ではゲーム実況を中心に配信中。