東京・八王子の仲間3人で結成した人気音楽グループ・FUNKY MONKEY BABYS(ファンキーモンキーベイビーズ)のリーダーとして活動した、ファンキー加藤さん。ソロデビュー後も、大型タイアップソングを手がけ、日本武道館でコンサートを開催するなど順風満帆なスタートを切った。今年でソロ活動10周年を迎え、いまも変わらず応援ソングを歌い続ける、ファンキー加藤さんの「THE CHANGE」とは。【第4回/全5回】
グループの再始動に、最初は抵抗感も
’21年、音楽特別番組の出演後にモン吉さんと2人によるFUNKY MONKEY BΛBY’Sとして再始動した、ファンキー加藤さん。番組内での一夜限りの再結成には、当初かなり抵抗感があったと振り返る。
「東日本大震災からちょうど10年目の’21年3月11日に放送された『音楽の日』(TBS系)で、FUNKY MONKEY BABYSとして出演しないかというお話をいただきました。でも、実は何度かお断りしたんですよ。FUNKY MONKEY BABYSって過去の光が僕には強力すぎると感じていたし、それに比べて“いまの僕は何も残せていない”と思っていたから。事務所の社長に率直に伝えるため、二人で飯を食ってたんです。
でも、そのとき社長に、“おまえは何も残せてないって言うけど、全国フリーライブツアーを完走した。その後に3rdアルバムも出したし、ホールツアーもやった。ファンモンのときに比べて規模は小さくなってると思っているかもしれないが、着実に結果を残している。モン吉が休止していた間も、一人で踏ん張ってきたから、今回の一夜限りの再結成の話もあるんだ。なにより、何も残せてないなんて言うことは、お前をずっと支えてくれたファンに対して失礼だ”と言ってくれたんです。
事務所の社長は、この世界における父親のような存在です。そんな人から、“ちゃんと残せている”と言ってもらえたことは、僕にとって前に進む勇気になりました。抱えてきた負の感情が消えて、それまでの日々を愛せるようになりました。これも、僕のTHE CHANGEだと思います」