「いっそ余興に出て盛り上げよう」

 ここ数年は会食の機会も少ないが、仕事において宴会はつきもの。その場で自分は何をしたらいいのか、何を話せばいいのかなど悩んだ人も多いのではないだろうか。天真さんの場合は、自ら「THE CHANGE」を作り出した。

「席替えのタイミングがわからないけど、だからといって“目の前の人を楽しい気持ちにさせてるわけでもないな”っていう気持ちもあり。下級生の自分に話しかけられたって、相手の上級生の方も何話していいかわかんないな、とか、思い始めるとキリがない。それでもう、“そっちでモヤモヤするんだったら、いっそ余興に出て盛り上げよう”みたいな感じでやりはじめました」と、天真さんははにかむ。

 いつごろから余興をやり始めたのか、とたずねると「研3(※)くらいだった、気がします。幹事もよくやってたんですよ。自分の席やポジションのことを気にしたくなくて、余興をやるほうが逆に気が楽だったんですよね」という答えが返ってきた。

「最初はひとりでやっていました。誰かに“一緒に余興やろうよ”と誘って断られたら嫌だなと思うタイプなので……。だったらもう一人でやろう、と。

 でも、最終的には一緒に余興をやりたいですって言ってくれる仲間ができて、宝塚を卒業するころにはチームみたいなのができたんですけど(笑)」