時代の寵児となったHIKAKIN(ヒカキン)とともにYouTube(ユーチューブ)界のトップを走り続け、2023年8月、TOB(株式公開買い付け=Take Over Bid)で会社を手放した元UUUM(ウーム)会長の鎌田和樹氏。現在、新たなる事業に向けて「究極の種蒔き期間」を過ごすカリスマ起業家に、直撃インタビューを敢行。HIKAKINとの出会いから知られざるUUUM以前、これまでの人生のチェンジ=転機、気になる著書『名前のない仕事』(ダイヤモンド社)の内容、そしてYouTubeやTikTokの今後まで、とことん語っていただいた!

鎌田和樹氏 撮影/小島愛子

人並み以下にしか見てないんです(笑)

――では、これまで日本のYouTube界は、HIKAKINを中心に進化してきたと思うのですが、今後、YouTubeやTikTokなどのプラットフォームは今後、どうなっていくと思いますか?

鎌田:最初にお伝えすると、UUUM時代はメチャクチャYouTubeを見ていましたが、卒業後、「見なくてもいいんだ」って思って、人並み以下にしか見てないんです(笑)。
 だから、ちょっと俯瞰してYouTubeとそれ以外のメディアや世の中のことをドライに見ると、YouTubeはメディアのプラットフォームの一つでしかなくて、YouTubeで配信しなくても、インフルエンサーが生まれる土壌ができはじめているし、企業側が使うのならば、YouTubeじゃなくて、TikTokだと僕は絶対言うと思います、今のトレンドからすると。
 2006年に日本に入ってきてから、YouTubeは 20年近くたっているので、今も最前線かっていうと最前線のコンテンツもアップされるかもしれませんが、何か物を売りたくって YouTubeをやるとしたら、TikTok のほうがいいんじゃないの? と素直に言えますね。また、最近オリンピックなどを見ていると、TVerがメチャクチャ伸びていますし。今後もYouTubeは最大級のプラットフォームではあるけれど、それ以外のプラットフォームがより強くなってきていると思いますし、これからもっと、そうなっていくんだろうなという気がします。